テレンス・マリック監督『名もなき生涯』美しい光と風景に暮らす家族を捉えた本編シーン映像が公開

巨匠テレンス・マリック監督最新作『名もなき生涯』より、主人公の妻フランチスカとその家族の思いがたっぷり詰まった様子を映し出す本編シーン映像が到着しました。

『シン・レッド・ライン』（98年）、『ツリー・オブ・ライフ』（11年）で知られる、五感を揺さぶる唯一無二の映像体験によって観る者を別次元へと誘い、今や生ける伝説と呼ばれるテレンス・マリックが、46年のキャリアの中で初めて実在の人物を描いた本作。第二次世界大戦時、ヒトラーへの忠誠を拒絶し、ナチスに加担するより自らの信念に殉じたオーストリアの一人の農夫とその家族の感動のヒューマンドラマです。

映像では、夫フランツ（アウグスト・ディール）が不在中の、フランチスカ（ヴァレリー・パフナー）と子どもたちの生活が描かれています。フランツに宛てた手紙の内容をフランチスカが語り、まだ幼い娘たちが「パパにはいい話だけ伝えて」「パパが入れるように鍵をあけといて」と気を配る様子からは、父親に馳せる思いが伝わってきます。

フランツを信じ、「神様はすべてを正してくださる」と祈るような思いで毎日を過ごしているフランチスカと3人の子どもたち。自らの命よりも大切なものがあると信じるフランツを支え、静かにいつもの生活を続ける、その強い家族の姿に心を打たれ、フランツが命を賭しても守りたかったものの尊さが垣間見られるシーンとなっています。

『名もなき生涯』は第72回カンヌ国際映画祭において「人間の内面を豊かに描いた作品」に贈られるエキュメニカル審査員賞を受賞した、サーチライト・ピクチャーズ作品です。

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『名もなき生涯』（原題：A Hidden Life）

第二次世界大戦時、ヒトラーへの忠誠を拒絶し、ナチスに加担するより自らの信念に殉じた一人の農夫がオーストリアに実在した。彼の名はフランツ（アウグスト・ディール）、山と谷に囲まれた美しい村で、妻のフランチスカ（ヴァレリー・パフナー）と3人の娘と暮らしていた。戦火が激化し戦争に駆り出された彼は、ヒトラーへの忠誠を頑なに拒む。直ちに収監され裁判を待つフランツを、フランチスカは手紙で励ますが、彼女自身も村でひどい仕打ちを受け始める──。

監督／テレンス・マリック
キャスト／アウグスト・ディール、ヴァレリー・パフナー、ブルーノ・ガンツ ほか
全米公開／2019年12月13日

日本公開／2020年2月21日（金）日本公開
配給／ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
©2019 Twentieth Century Fox