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2020.02.12 11:00

ペドロ・アルモドバル監督が太鼓判!『ペイン・アンド・グローリー』日本版オリジナルポスターが解禁

  • Fan's Voice Staff

スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督による第92回アカデミー賞国際長編映画部門ノミネート作『ペイン・アンド・グローリー』の日本版オリジナルポスターが解禁されました。

水紋のように広がり渦を巻くアルファベットの文字。この背景のゆらぎに表現されているのは、孤独の中、幾度も過去の記憶を辿っていく主人公の悲しみや様々な想い、溢れ出る心象風景です。アルモドバル監督は、自国で作ったデザイン、作品タイトルを世界的に使用することを好み、基本的に変更は認めないというスタンスで、作品でもその美的なこだわりが十分に見えますが、今回の日本版ポスタービジュアルについては、「全体のデザインが気に入っている。特にこの背景の水を連想させる渦のイメージが作品と合っていてよい」と太鼓判を押しています。

ペドロ・アルモドバル監督

アルモドバル監督は「意図したことではなかったが、この作品は3部作の第3章にあたります。『欲望の法則』(87年)、『バッド・エデュケーション』(04年)、そして『ペイン・アンド・グローリー』です。自然と出来上がったこの3部作は、完成するまでに32年を要しました。すべて主人公は男性で映画監督。そして、どれも”欲望と映画”を題材としたフィクションが物語の柱となっていて、そのフィクションにはそれぞれの作品によって異なる現実が垣間見えてきます。フィクションと人生は表裏一体。人生には常に痛みと欲望が伴うのです」とコメントを寄せています。

アントニオ・バンデラス

監督自身のキャリアにおける葛藤も含め自伝的なところも描かれている本作。アントニオ・バンデラスが主人公の映画監督役を演じ、今までにない繊細な演技で新境地を開拓。キャリア最高の演技と称され、第72回カンヌ国際映画祭では主演男優賞を初受賞しました。

またアルモドバルのミューズ、ペネロペ・クルスも出演。スペインの日差しの下で献身的に息子を育て、家族を明るく支える母親役を演じています。

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『ペイン・アンド・グローリー』(英題:Pain and Glory)

脚本・監督/ペドロ・アルモドバル
出演/アントニオ・バンデラス、アシエル・エチェアンディア、レオナルド・スバラーリャ、ノラ・ナバス、フリエタ・セラーノ、ペネロペ・クロス
2019/スペイン/スペイン語/113分/5.1ch/カラー/アメリカンビスタ/原題:Dolor y Gloria/字幕翻訳/松浦美奈/R15+

日本公開/2020年初夏、TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー
配給/キノフィルムズ/木下グループ
公式サイト
©El Deseo.