マイケル・B・ジョーダンが解説!『黒い司法 0%からの奇跡』正義のために闘う組織「EJI」とは?
- Fan's Voice Staff
冤罪の死刑囚たちのために闘う弁護士ブライアン・スティーブンソンの体験をマイケル・B・ジョーダン主演で映画化した『黒い司法 0%からの奇跡』。
原作となったブライアン・スティーブンソン著「黒い司法 黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う」では、80年代から現代までの信じ難い人種差別の実態が記されています。その現実に立ち向かうために、スティーブンソンが1989年にアラバマ州モンゴメリーに設立したのが、基本的人権の保障に取り組む非営利団体「Equal Justice Initiative(略称EJI )」です。
主演・製作を務めたマイケル・B・ジョーダンは「EJIは、自分たちでは発言できない人々に代わる“声”なのです。彼らは“座ってろ”と言われている人々のために立ち上がり、あらゆる選択肢が使い尽くされるまで、そして正義が遂行されるまであきらめない。正義を達成するという目標だけがブライアン・スティーブンソンの動機なのです」と解説。続けて「本作では、濡れ衣を着せられた無実の男・ウォルターの人間性が見えてくると同時に、ブライアンの勇気と情熱も伝わってきます。そしてブライアンがなぜ、自ら立ち上げたEJIを通して、人生をこの活動に捧げてきたのかが理解できる」と、その重要性を力説しています。
監督のデスティン・ダニエル・クレットンは「この映画のストーリーは30年以上前に始まるのですが、ブライアンは今でも毎日、同じ闘いに挑んでいます。彼は僕がこれまで会った中でいちばん優しく、困難に陥った人に親身になれる人で、類いまれな知性と、とても広い心が詰まっています。そして彼は“知性”と“心”のふたつの要素を組み合わせ、助けを必要としている人々の声にどうしたら応えられるか?を常に考えています」と説明。また「ブライアンのライフワークから見えてくることは、ある問題に気づき、それを改善しようと決心する人物がひとりでもいれば状況はよくなるということ。そして彼がこれまでにどれだけのことを変えてきたかを振り返ると、かなり現実離れしている。この映画で僕たちは、ひとりの英雄の第一歩を見守ることになります」と、本作で描きたかったブライアンの人物像を話しました。
Equal Justice Initiative(1989年~、代表:ブライアン・スティーブンソン)
米国での大規模な収監と過度の刑罰に終止符を打ち、人種的および経済的不公正に挑戦し、アメリカ社会で最も脆弱な人々の基本的人権を保護することを目的とする組織。非合法に有罪判決を受け、不当に判決を受けた、または刑務所で虐待された人々に救いの手を差し伸べるべく、ブライアン・スティーブンソンによって設立された。 EJIは死刑と過剰な刑罰に挑戦し、投獄された人々の新たな人生の道を現在進行形で切り開いています。
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『黒い司法 0%からの奇跡』(原題:Just Mercy)
監督/デスティン・ダニエル・クレットン
脚本/デスティン・ダニエル・クレットン/アンドリュー・ランハム
原作/「黒い司法 黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う」ブライアン・スティーブンソン著/亜紀書房刊
出演/マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・フォックス、ブリー・ラーソン、ほか
日本公開/2020年2月28日(金)ロードショー!
配給/ワーナー・ブラザース映画
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