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2019.10.30 17:00

※募集終了【11月20日開催】『幸福路のチー』特別試写会 参加者募集

  • Fan's Voice Staff

台北郊外に実在する通り「幸福路」(こうふくろ)を舞台に、主人公チーと下町に生きる人々の姿を、素朴で温かみのあるタッチと技巧を凝らしたファンタジックな映像を交えて描いたアニメーション映画『幸福路のチー』が11月29日(金)に日本公開されます。

祖母が亡くなった知らせを受けたチーは、長らく疎遠にしていた故郷、幸福路に帰ってくる。記憶とはすっかり変わっ てしまった景色を前に、チーは人生、そして家族の意味を考え始める。子どもの頃の懐かしい思い出、老いていく親、大人になった自分。「あの日思い描いた未来に、私は今、立てている?」。実は人生の大きな岐路に立っていたチーは、幸福路である決断をする──。

1975年生まれのひとりの女性の半生を追う本作。無邪気な少女時代、親の期待に応えることが至上命題だった学生時代、理想とは違う社会、友人との別れ、そして新しい出会い。その背景には、台湾語禁止の学校教育、少数民族である祖母との関係、学生運動、台湾大地震など、戒厳令の解除を経て民主化へと向かう現代台湾の大きなうねりがあります。人生の分岐点で誰もが経験する感情をチーの人生で追体験することで、観る者は圧倒的なノスタルジーと共感に温かく心を満たされることでしょう。

大人になったチーの声を務めたのは、デビュー作『藍色夏恋』(03年)以降、日本での人気も高い女優グイ・ルンメイ。本作の元になった12分の短編アニメーション『幸福路上』(13年)のファンでもあったルンメイは、仕事先のパリに送られてきた長編の脚本を読んで涙し、出演を快諾しました。彼女のようなスターがこの規模の作品の出演を引き受けるのは異例のことでしたが、さらには台湾を代表する歌姫ジョリン・ツァイも参加することに。監督のソン・シンインがジョリンに歌って欲しいと言ったとき、誰もが実現不可能だと思ったそうですが、幸福路近くの出身だったジョリンは、チーと自分の人生を重ね合わせ、映画のテーマソングを歌うことを即決したそう。エンドロールで流れる「幸福路上/On Happiness Road」は映画の世界観を象徴するものとなっています。

実写映画のキャリアを持つソン・シンイン監督は、この半自伝的な物語を映画化するにあたり、成長にともなう残酷さや痛さを温かみのあるノスタルジーに変換するため、経験のなかったアニメーションという手法を選択。独力で資金集めに奔走し、ついには自らアニメーションスタジオを設立しました。幾度の危機を乗り越え、4年の制作期間を経て完成した『幸福路のチー』は、そのクオリティの高さとストーリーテリングの豊かさで、日本のアニメーターやアニメファンを驚かせ、世界中の異なる文化を持つ観客から「自分たちの物語」だと絶賛されました。

アニメーション産業不毛の地、台湾から突如生まれたこの作品は、 各地の国際映画祭でも注目を浴び、その年の優れた海外アニメを選出する東京アニメアワードフェスティバル2018では一番のダークホースとして話題を集め、見事グランプリを受賞。2019年アカデミー賞長編アニメーションの25作品にもエントリーされました。

日本公開に先駆け、本作の特別試写会が11月20日(水)に都内で開催されます。Fan’s Voiceでは、本試写会へ参加するファンを募集します。参加ご希望の方は次の通りご応募ください。応募多数の場合は、抽選とさせていただきますのでご了承ください。

【応募方法】
次の3ステップを完了してください。
①「Fan’s Voice」公式Twitterアカウントをフォローする(@FansVoiceJP
②「Fan’s Voice」によるこちらのツイートをリツイート(RT)する
③下記応募フォームへ必要事項を記入・送信

【応募締切】
第一次締切:2019年11月7日(木)23時59分
第二次締切:2019年11月13日(水)23時59分

※第一次締切時点で、募集枠半数分の当選者を抽選にて決定します。残りの半数は、第二次締切時に抽選を行います。第一次締切の抽選で落選した方は、第二次締切時も抽選の対象とさせていただきます。

『幸福路のチー』特別試写会
日時:2019年11月20日(水)18:30開場/19:00開映予定
会場:日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール
会場住所:東京都千代田区日比谷公園1-4
募集人数:50名(同伴なし;当選者ご本人さまのみ参加可)
※上映時間:111分

【ご注意事項】
・第一次締切分のご当選者には、11月8日以降にメールでご連絡いたします。
・第二次締切分のご当選者には、11月14日以降にメールでご連絡いたします。
・当選者ご本人さまのみご参加いただけます。同伴の方はご入場いただけません。
・ご応募は、日本在住の方に限らせていただきます。興行、配給および広告宣伝プロモーション、媒体従事者を含む業界関係者はご参加になれません。ほか応募内容に不明な点がある場合、不正行為が確認または疑われる場合は応募および当選を無効とすることがあります。
・20歳未満の方は保護者の同意を得てからご応募ください。13歳未満の方はご応募いただけません。
・上映中の写真撮影、動画撮影、録音行為はいかなる場合でも禁止いたします。
・開映後の入場は、いかなる理由がございましてもお断りいたします。
・当日はメディアによる取材が入る可能性がございます。お客様が撮影に映り込むことがございますので予めご了承ください
・未就学児のお子様の方のご入場は、お断りさせていただきます。
・会場までの交通費及び個人的な飲食・宿泊費等は、当選者様ご自身のご負担となります。また、移動中及び会場内での事故等のトラブルについての責任は負いかねます。
・本イベントに応募される方は、本記事の記載事項および応募規約に同意されたものとみなします。
・その他、本イベントへのご参加にあたっては、主催者の指示及び会場のルールに従っていただきます。
・都合により、予告なくイベントが変更・中止となる場合があります。予めご了承ください。

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※スマートフォンからご応募される方で、入力中に画面が突然スクロールするなどの不具合が発生する場合は、こちらのページからご応募ください

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『幸福路のチー』(英題:On Happiness Road)

アメリカで暮らすチーの元に、台湾の祖母が亡くなったと連絡が入る。久しぶりの故郷は記憶とはずいぶん違っている。運河は整備され、遠くには高層ビルが立ち並ぶ。同級生に出会っても、相手はチーのことが分からない。私はそんなに変わってしまったの?チーは幸福路に引っ越してきた幼い日を出発点に、これまでの人生をたどりはじめる──。

監督/ソン・シンイン
声の出演/グイ・ルンメイ、チャン・ボージョン、リャオ・フェイジェン、ウェイ・ダーション
台湾/111分/2017年/中国語/1.85:1/字幕翻訳:田邉拓郎

日本公開/2019年11月29日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次公開!
協力/台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
提供/竹書房、フロンティアワークス
配給/クレストインターナショナル
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