ヴィム・ヴェンダース監督『世界の涯ての鼓動』試写会 感想・反応まとめ
- Fan's Voice Staff
ジェームズ・マカヴォイ&アリシア・ヴィキャンデル主演『世界の涯ての鼓動』の最速試写会がFan’s Voice限定で7月9日(月)に開催され、参加者の感想が続々と投稿されています。
ノルマンディーの海辺に佇むホテルで出会い、わずか5日間で情熱的な恋におちたダニー(アリシア・ヴィキャンデル)とジェームズ(ジェームズ・マカヴォイ)。ところが、海洋生物数学者のダニーには、グリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査が、そしてMI6の諜報員であるジェームズには、南ソマリアに潜入し爆弾テロを阻止する任務が待っていた……。
監督を務めたのは、『パリ、テキサス』(84年)や『ベルリン・天使の詩』(87年)などで知られるドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース。映画化が不可能といわれたJ・M・レッドガードの小説「Submergence」(※水没の意)の奇跡の映画化を果たしました。
試写会では、長年に渡りヴェンダース作品を追っている映画評論家の樋口泰人氏をお迎えしたトークイベントも上映後に行われました。
ヴェンダースならではの映像美
アメリカの風景をロビー・ミュラー(※2018年に他界)の撮影によってスクリーンに焼き付けたロード・ムービーの金字塔『パリ、テキサス』を筆頭に、映像には並々ならないこだわりをもつヴェンダースは、自らもカメラオタクであり、写真展も開催するほど。本作でも、その映像美に、絶賛のコメントが相次ぎました。
昨日『#世界の涯ての鼓動』の試写会行ってきました!
ヴィム・ヴェンダース監督作品初体験でした。もうね、マカヴォイ目当てとかやましい気持ちが吹っ飛ぶくらいの美しい映像。映像が絵画なんです。大事だからもう一度、映像が絵画!!アリシアの産毛の撮り方!海のような美しさ!@fansvoicejp pic.twitter.com/H42P4VmXmM— サマンサ (@samansaori) 2019年7月10日
#世界の涯ての鼓動 試写会にて。美しく撮られている二人の顔が何より印象的で、離れてもお互いを思う姿がまるで溺れているようで心に刺さる。二人の会話もとても好き。流れる音楽も海中を漂うかのようで、はじめから終わりまで水に魅せられた作品でした。@FansVoiceJP様ありがとうございます! pic.twitter.com/buxRKb4Yep
— ichico (@youone_sleep9) 2019年7月9日
『#世界の涯ての鼓動』
Fan’s Voice 独占最速試写会に行ってきました!
たおやかな水。包み込む海。
目に見える景色が美しい理由。
光と闇、生と死。
カメラが捉えるアートな自然の情景と、マカヴォイ&アリシアの表情がとてもいい。@FansVoiceJP さま、ありがとうございます。 pic.twitter.com/u7zsuoetZe
— ちさ (@chisabuhichan) 2019年7月9日
今回撮影監督に起用したのは、3D映画『アランフエスの麗しき日々』(16年)でもタッグを組んだベルギー出身のブノワ・デビエ。業界紙「バラエティ」で2011年には「注目すべき10人の撮影監督」にも選出された気鋭です。ノルマンディーやアフリカなど“人類の母”ともいうべき海を捉えた映像は、まさに圧巻。
マカヴォイの眉間のシワとヴィキャンデルの瞳
死の危険さえあるそれぞれのミッションを前に、運命の恋に堕ちた恋人たち。セリフではなく、クロースアップで映し出されるふたりの表情は、セリフよりも饒舌です。
苦悩のシワを眉間に刻んだジェームズ・マカヴォイは、スーパーヒーローを演じる彼とはまた違ったロマンティックな憂いをみせ、純真さを体現するアリシア・ヴィギャンデルの美しい瞳が印象的との声が。
#世界の涯ての鼓動
政治色も織り込みながら、鮮やかに二人の心を切り取ってみせるヴィムベンダースの手腕がすごいなと。アリシアディキャンベルとジェームズマカヴォイの顔のアップが意図的に多いんだけど、台詞がなくともその顔と瞳に思いを語らせるなんて、なんて素敵なんだろう。 pic.twitter.com/MW8pgW0BG7— penguinwhipper (@penguinwhipper) 2019年7月9日
健康的美女のアリシア・ヴィキャンデルがいちいち可愛いし、眉間にシワを蓄えすぎのジェームズ・マカヴォイはいちいちエロい。つまり最高。
2人がイチャイチャする度にマイケル・ファスベンダーの顔がチラつくようなX-MEN厨は心を無にして観た方がいい。#世界の涯ての鼓動@FansVoiceJP— くろねここ (@momo_rururun) 2019年7月9日
(@fansvoicejp)さんに招待頂いて #世界の涯ての鼓動 を見て来た!映像が美して、自然の風景をみるだけでも価値はあると思います。マカヴォイとアリシアの2人を綺麗に撮ってくれて嬉しい!!単純なラブストーリーではなく、多面的な作品なので面白かった。撮影期間が22日なのはびっくり!8/2公開 pic.twitter.com/EN2okbu88o
— makiko@せりな (@trick_world) 2019年7月9日
ドイツの巨匠の世界の混沌を見つめるまなざし
ラブストーリーを軸にしながらも、今日の地球が直面している混沌を描く本作。これまでもヨーロッパから米国、南米まで世界を舞台に映画を撮り続けてきた巨匠ヴェンダースの現実を見つめる真摯なまなざしに、共感するコメントも多く寄せられました。
『#世界の涯ての鼓動』
映画はいつも観たことのない世界へ連れていってくれるけど本作は特別に思えた。戦地と深海、遠く深い未知の領域。けれど、これも私達が住む既知の世界であると気づかされる。映画で観ることでより現実的に捉えられる。信仰も、死の恐怖も、二人の心を満たす愛も。@FansVoiceJP pic.twitter.com/kRxvZoIE4E— 😎ちひろ🎀 (@Chii_wm) 2019年7月9日
『#世界の涯ての鼓動』地球の神秘と世界の残酷さ、どちらも深い部分に潜む物事がある。目に映るものを誰かと愛でたり、目に映らないものにも想像を巡らせたり。あなたは知ることを恐れていないか?あなたは何を信じるのか?と問われているような気がした。ヴィム・ヴェンダース監督の作品で旅に出た。
— ひふみれ (@HIFUMIRE_) 2019年7月9日
「世界の涯ての鼓動」紛争地帯と深海。外界から完全にシャットアウトされた二つの世界にいる男女を交互に映し出す、異色のラブストーリーだった。スマホ一つで誰とでも繋がれる今の時代に、あえてこのストーリーを選んだところにヴェンダースの孤独と手腕を感じた @FansVoiceJP pic.twitter.com/WmXwZhRpoU
— moon (@moonmoon_72) 2019年7月9日
『世界の涯ての鼓動』は8月2日(金)より全国順次公開。
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『世界の涯ての鼓動』(原題:Submergence)
監督/ヴィム・ヴェンダース
出演/ジェームズ・マカヴォイ、アリシア・ヴィキャンデル
2017年/イギリス/英語・アラビア語/カラー/ビスタサイズ/DCP/5.1ch/112分/字幕翻訳:松浦美奈/映倫:G
日本公開/2019年8月2日(金)、TOHOシネマズシャンテ他にて全国順次公開
配給/キノフィルムズ/木下グループ
公式サイト
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