News

2019.03.15 13:00

キーラ・ナイトレイ主演『コレット』日本版予告が公開

  • Fan's Voice Staff

『アリスのままで』のウォッシュ・ウェストモアランド脚本・監督、『はじまりのうた』のキーラ・ナイトレイが主演を務める『コレット』の日本版予告編が公開されました。

フランス文学界で最も知られ、今なお人々を魅了し続ける女性作家シドニー=ガブリエル・コレット。自著作品を舞台化する際には、当時無名のオードリー・ヘプバーンを主役に大抜擢し、オードリーを一躍スターにした立役者として、またファッションデザイナーのココ・シャネルやジャン・コクトーら多くの芸術家に愛された唯一無二の存在として知られています。片田舎に生まれ育った自由奔放な少女コレットが、いかにしてフランス屈指のベストセラー作家と呼ばれるようになったのか。彼女が“本当の自分”を見つけるまでの波乱と情熱に満ちた半生を、実力派キャストとスタッフが映画化。

1890年代の芸術文化が栄えた黄金期に、新たな女性の時代を築き上げたコレット。予告編では、フランス文学界の一時代を築いた彼女の人生の移り変わりを垣間見ることができます。夫に頼まれ学生時代の話から着想を得て書いた物語から生まれ、フランス中で社会現象を巻き起こした自身の代表作「クロディーヌ」シリーズに国全体が影響される様子から、自らが表現者として舞台に立つ姿など、華やかなセレブとしての姿が描かれる一方で、人気作家として名を馳せる夫に「君には“校長”が必要だろ」と束縛され、ゴーストライターとしての執筆を余儀なくされるなど自由を抑圧されてきた過去も明かされます。コレットが“伝説の女性”となるまでの苦悩の日々と葛藤、そして前例のない挑戦の過程とは──。

魅力溢れるコレットを体当たりで演じたのは、イギリスが誇る人気女優キーラ・ナイトレイ。監督には『アリスのままで』のウォッシュ・ウェストモアランド。かねてよりコレットに想像力を掻き立てられてきたウェストモアランド監督は、公私ともにパートナーだった故リチャード・グラッツァーと16年以上に渡って脚本を推敲したほど、思い入れの強い意欲作となっています。

昨今の#MeToo運動をはじめ、女性の自立や自由が叫ばれる現代において先駆け的存在ともいえるコレット。男性優位の時代でも慣習やジェンダーにとらわれることなく、あらゆる分野で才能を開花させたコレットの姿に誰もが心を揺さぶられます。

『コレット』は5月17日(金)より全国ロードショー。

==

コレット(原題:Colette)

フランスの田舎町で生まれ育ったコレット。14歳年上の人気作家ウィリーと結婚し、それまでとは別世界のパリへと移り住む。”ベル・エポック”真っ只中の活気にあふれていた1890年代のパリ。コレットは夫とともに芸術家たちの集うサロンで、享楽の世界に浸っていた。そんななか、コレットの才能にいち早く気が付いたウィリーは、自身のゴーストライターとして彼女に小説を書かせることに。その後、コレットが執筆した「クロディーヌ」シリーズは、社会現象を巻き起こすほどの一大ブームとなる。いつしか、世間もうらやむようなセレブ夫婦として注目されるコレットとウィリー。しかし、コレットは自分が作者であることを世間に認められない葛藤と夫の度重なる浮気と抑圧に苦しめられることとなる。激動の時代に流されることなく、心の声に従って愛と自由を手にしたひとりの女性。ありのままの自分でいるため、あらゆる困難と闘いながらも、最後まで自分自身に正直であり続けようとする意志は揺らぐことはなかった。自らの力で切り開いた道の先にコレットが見つけた“希望”とは──。

監督/ウォッシュ・ウェストモアランド
脚本/リチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウェストモアランド、レベッカ・レンキェヴィチ
キャスト/キーラ・ナイトレイ、ドミニク・ウェスト、フィオナ・ショウ、デニース・ゴフ、エレノア・トムリンソン ほか
2018年/イギリス・アメリカ/カラー/英語/111分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:山門珠美/PG12

日本公開/2019年5月17日(金)より、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給/東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト
© 2017 Colette Film Holdings Ltd / The British Film Institute. All rights reserved.