フランケンシュタイン誕生のきっかけ『メアリーの総て』本編シーン映像
- Fan's Voice Staff
200年にわたり愛され続けてきたゴシック小説の金字塔「フランケンシュタイン」。この恐ろしくも哀しい〈怪物〉を生み出したのは、わずか18歳のメアリー・シェリーだった──。19世紀のイギリスを舞台に、これまでヴェールに包まれてきた、メアリーの波乱に満ちた人生を初めて映画化した『メアリーの総て』の公開に先駆け、メアリー・シェリーが「フランケンシュタイン」の着想を得た本編シーン映像が到着しました。
「科学の進歩により、人類は“死”を克服しつつある」。そんなセリフから始まる本映像は、当時の人々を楽しませた科学実験ショーを切り取ったシーン。メアリー(エル・ファニング)、パーシー(ダグラス・ブース)、クレア(ベル・パウリー)の3人がこのショーを鑑賞する様子が描かれており、メアリーはパーシーとの間に授かった娘を妊娠中で、幸せ絶頂とも言えるタイミング。
しかし、ショーを楽しむパーシーとクレアを他所に、メアリーはどこか放心状態。電気を用いることで「死」を克服できるかもしれない、というショーの内容に魅入られた様子が映し出されており、ショーが終わった後も「本当に死者を蘇らせることができるの?」と実験内容の虜になっていることが伺えます。
一方で、ショー終了の直後、義理の妹・クレアが向かった先にはバイロン卿(トム・スターリッジ)の姿が。このバイロン卿、メアリーに「フランケンシュタイン」を書かせるきっかけを与えた人物で、後に、伝説の一夜「ディオダティ荘の怪奇談義」を持ちかける重要なキャラクター。
「フランケンシュタイン」誕生には欠かせない電気実験に加え、後に、産まれたばかりの娘を亡くし、生活すらままならない状態でバイロン卿の邸宅に身を寄せることになるメアリーとパーシー、そして、バイロン卿が一同に介するという、運命の一夜が切り取られた映像です。
『メアリーの総て』は12月15日(土)より全国順次公開されます。
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『メアリーの総て』(原題:Mary Shelley)
「不幸」に抱かれ、「死」に口づけられ、世紀の傑作を産んだ──。
19世紀イギリス 小説家を夢見るメアリーは“異端の天才”と噂される、妻子ある詩人パーシー・シェリーと出会う。互いの才能に強く惹かれあった二人は、情熱に身を任せ、駆け落ちする。愛と放蕩の日々は束の間、メアリーに襲い掛かる数々の悲劇。失意のメアリーはある日、夫と共に滞在していた、悪名高い詩人・バイロン卿の別荘で「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた……。
監督/ハイファ・アル=マンスール
出演/エル・ファニング、ダグラス・ブース、ベル・パウリー、トム・スターリッジ
イギリス、ルクセンブルク、アメリカ/121分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:牧野琴子
日本公開/2018年12月15日(土)より シネスイッチ銀座、シネマカリテほか 全国順次公開
配給/ギャガ
公式サイト
© Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017