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2018.11.27 12:41

2018年ゴッサム賞受賞作が発表!イーサン・ホーク主演『First Reformed』が二冠

  • Fan's Voice Staff

米国の賞レースの起点となるインディペンデント映画賞、「ゴッサム・インディペンデント映画賞」の授賞式が、現地時間11月26日(月)にニューヨークのチプリアーニ・ウォール・ストリートにて開催、2018年の受賞作が発表されました。

『ザ・ライダー』

作品賞に輝いたのは、大怪我から再起したロデオ乗りブラッドリー・ジャンドローの実話を描く『ザ・ライダー』。俳優ではなく、本人や家族が役を演じているこの作品は、カンヌの監督週間、テルライド、トロント、サンダンスなどの映画祭でも話題となった作品です。監督は、中国出身の女性監督クロエ・ジャオ。

最多の3部門でノミネートを果たしていた、イーサン・ホーク、アマンダ・サイフリッドが共演するポール・シュレイダー監督の集大成ともいえる『First Reformed』(原題)は、脚本賞と男優賞の2部門で受賞。

女優賞は、ホラーブームの中でも特に高い評価を得ていた『ヘレディタリー/継承』での怪演が話題となった、ベテラン実力派トニ・コレットが受賞。

ボー・バーナム監督『Eighth Grade』(原題)も、ブレイクスルー監督賞とブレイクスルー俳優賞で二冠。

『First Reformed』、『ヘレディタリー/継承』、『Eighth Grade』はすべてアメリカの新興映画会社A24による作品で、計5部門で受賞という結果に。

カンヌ映画祭で審査員グランプリを受賞したスパイク・リーの『ブラック・クランズマン』、また、ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』などは受賞を逃しました。名前が確立されたスター監督よりも、新進監督たちの作品によりスポットライトが当たったといえる結果です。

ノミネート一覧と受賞結果は、以下の通りです(★が受賞作)。

▼作品賞

★『ザ・ライダー』 (Sony Pictures Classics)
『女王陛下のお気に入り』(FOXサーチライト・ピクチャーズ)
『First Reformed』 (A24)
『ビール・ストリートの恋人たち』 (Annapurna Pictures)
『Madeline’s Madeline』 (Oscilloscope Laboratories)

▼ドキュメンタリー賞

★『Hale County This Morning, This Evening』 (The Cinema Guild)
『Bisbee ‘17』 (4th Row Films)
『Minding the Gap』 (Hulu & Magnolia Pictures)
『消えた16mmフィルム』 (Netflix)
『Won’t You Be My Neighbor?』 (Focus Features)

▼男優賞

『First Reformed』

★イーサン・ホーク『First Reformed』 (A24)
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』(Focus Features)
ベン・フォスター『Leave No Trace』(Bleecker Street)
リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?』(FOXサーチライト・ピクチャーズ)
ラキース・スタンフィールド『Sorry to Bother You』(Annapurna Pictures)

▼女優賞

『へレディタリー/継承』©2018 Hereditary Film Productions, LLC

★トニ・コレット『へレディタリー/継承』 (A24)
グレン・クローズ『天才作家の妻 40年目の真実』 (Sony Pictures Classics)
キャスリン・ハーン『プライベート・ライフ』(Netflix)
レジーナ・ホール『Support the Girls』 (Magnolia Pictures)
ミシェル・ファイファー『Where is Kyra?』 (Paladin and Great Point Media)

*『女王陛下のお気に入り』(FOXサーチライト・ピクチャーズ)のアンサンブルキャスト(オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ)は女優賞審査員特別賞を受賞

エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』© 2018 Twentieth Century Fox

▼ブレイクスルー俳優賞

★エルシー・フィッシャー『Eighth Grade』(A24)
ヤリッツァ・アパリシオ『ROMA/ローマ』(Netflix)
ヘレナ・ハワード『Madeline’s Madeline』(Oscilloscope Laboratories)
キキ・レイン『ビール・ストリートの恋人たち』(Annapurna Pictures)
トマシン・ハーコート・マッケンジー『Leave No Trace』(Bleecker Street)

▼ブレイクスルー監督賞

★ボー・バーナム『Eighth Grade』(A24)
アリ・アスター『へレディタリー/継承』(A24)
ジェニファー・フォックス 『ジェニーの記憶』(HBO)
クリスタル・モーゼル『Skate Kitchen』(Magnolia Pictures)
ブーツ・ライリー『Sorry to Bother You』(Annapurna Pictures)

▼脚本賞

★ポール・シュレイダー『First Reformed』(A24)
デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ『女王陛下のお気に入り』(FOXサーチライト・ピクチャーズ)
タマラ・ジェンキンス『プライベート・ライフ』(Netflix)
アンドリュー・ブジャルスキー『Support the Girls』(Magnolia Pictures)
コリー・フィンリー『Thoroughbreds』(Focus Features)

▼ブレイクスルーシリーズ(長編)

★『Killing Eve』(BBC America)
『またの名をグレイス』(Netflix)
『ビッグマウス』(Netflix)
『このサイテーな世界の終わり』(Netflix)
『Pose』(FX Networks)
『KIZU-傷-』(HBO)

▼ブレイクスルーシリーズ(短編)

★『195 Lewis』
『Cleaner Daze』
『Distance』
『The F Word』
『She’s the Ticket』

▼観客賞

※ゴッサム賞の主催団体である「インディペンデント・フィルムメイカー・プロジェクト(IFP)」のメンバーが、作品賞、ドキュメンタリー賞、ブレイクスルー監督賞ノミネート作から投票

★『Won’t You Be My Neighbor?』 (Focus Features)
『Bisbee ‘17』 (4th Row Films)
『Eighth Grade』(A24)
『ザ・ライダー』 (Sony Pictures Classics)
『First Reformed』 (A24)
『女王陛下のお気に入り』(FOXサーチライト・ピクチャーズ)
『Hale County This Morning, This Evening』 (The Cinema Guild)
『へレディタリー/継承』(A24)
『ビール・ストリートの恋人たち』(Annapurna Pictures)
『Madeline’s Madeline』 (Oscilloscope Laboratories)
『Minding the Gap』 (Hulu & Magnolia Pictures)
『ジェニーの記憶』(HBO)
『Skate Kitchen』(Magnolia Pictures)
『Sorry to Bother You』(Annapurna Pictures)
『消えた16mmフィルム』 (Netflix)