『箱の中の羊』是枝裕和監督&キャストが集結!完成披露試写会が開催!
- Fan's Voice Staff
第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された『箱の中の羊』の完成披露試写会が5月11日(月)に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催され、W主演の綾瀬はるかと大悟(千鳥)、共演の桒木里夢、寛一郎、柊木陽太、野呂佳代、そして是枝裕和監督が登壇しました。

息子を亡くして2年、建築家の音々(綾瀬はるか)と工務店「タマケン」の二代目社長を務める健介(大悟)の甲本夫婦は、息子・翔(桒木里夢)の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。夫婦とは?家族とは?彼らは大きな決断に迫られる。そんな中、ヒューマノイド翔は密かにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める──。

満員御礼の中、客席通路を闊歩してステージに登壇したキャスト陣。綾瀬は「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。今日皆さんに観ていただけるということで、とても楽しみです」と微笑み交じりに挨拶。
大悟は「登場する前に『映画の舞台挨拶って独特よな』って舞台挨拶を経験したことがないのに言って…ちょっと恥ずかしいな。でもスッゴイ雰囲気ですね!」と普段とは違う状況に初々しい様子を見せました。そして、甲本夫婦の一人息子の姿をしたヒューマノイド・翔役の桒木がしっかりとした言葉で挨拶すると、思わず大悟は「わしの挨拶なんやったん?」と肩を落とす一幕も。

是枝監督にとって、日本映画では『万引き家族』以来、約8年ぶりのオリジナル脚本作となるた『箱の中の羊』。生成AIを使用して死者を蘇らせる中国のビジネスが着想の出発点だと明かし、「起業した方にインタビューする中で、ロボット工学の進化に合わせてヒューマノイドとして『ただいま』と帰って来るところまで自分のビジネスを広げたいという話を聞きました。そうなると結構大変だけれども、それが実現した未来の設定で書いてみようと思いました」と続けました。

綾瀬は初共演の大悟との夫婦役について「最初はビックリしたけれど、すぐに面白そうだと思いました。大悟さんの喋り方も聞き馴染みのある方言だったのでしっくりきました」と心境を語り、大悟は「こっちの方がビックリしましたよ。監督にも『大丈夫ですか?』と聞きましたから」と、綾瀬の夫役という抜擢に驚嘆した様子。是枝監督からは「大悟さんが思う程、違和感はない。僕としては普通」と太鼓判を押されたという大悟でしたが、本作の取材を受ける中で、監督が「あの違和感がいいんです!」と発言していたことを暴露し、そんな大悟の魅力について是枝監督は「人間味。今の若い人にはない人間臭さが良い」などと評しました。

人間とヒューマノイドの二役に挑戦した桒木は「是枝監督から、自分らしくやっていいよと言われたので普通に自分らしくやりました」と伸び伸び演じることができたそうで、綾瀬と大悟のこともすぐに「パパ、ママ」と呼んでいたそう。タマケン従業員の日高玄役の寛一郎は初の是枝組参加を振り返り、「楽しかったけれど怖かった。僕も里夢と同じように好きにやってくださいという演出をされて」と是枝マジックに新鮮な面持ち。大悟とは撮影以外でもコミュニケーションを取っていたといい、「初めてお会いした時に『寛一郎って本名?長男?』と一通り聞かれて『そうです』と答えたものの、それから1週間後にお会いしたらまた同じことを聞かれて…」と大悟の天然ぶりを証言すると、大悟は「それはツッコめってことやんか!」と赤面していました。

ヒューマノイドのリーダー・今野詩季役の柊木は、前作『怪物』以来約3年ぶりの是枝組で「監督から指示されたのは寛一郎さんたちと同じ、好きなようにやっていいよという感じで。楽しかったです」と笑顔。音々に注文建築を依頼する夫婦・羽野佳澄役の野呂は、俳優・大悟について聞かれると「勉強のために家族のシーンを見学しに行ったら、セットから降りてきた大悟さんに『俺の芝居、どやった?』と言われた」と爆笑し、さらに「大悟さんはバラエティ番組のお芝居をするコーナーで『是枝やってる』と言っている」と是枝監督に告げ口。大慌ての大悟をよそに、是枝監督が「画面に『是枝』と文字が大きく出るやつですよね?写メ撮りました。もっと言って欲しい!」と意外にも声を弾ませると、大悟は「怒ってなかった…」と胸を撫で下ろしていました。

『海街diary』(15年)以来となる是枝監督の様子について綾瀬は、「11年前ももちろん凄く穏やかでいらして、でも今回はさらになんだか凄い領域に行かれていた。監督の空気と目の奥にある自信…」と綾瀬節で語ると、すかさず大悟は「目の奥にある自信を見られていたそうですよ。それはなかなか恥ずかしいですよね」と大笑い。
劇中にはデッサンを描くシーンのある綾瀬は、「小さい頃から美術の成績が良くて、模写とかも得意で模型を作るのも得意」だそうで、是枝監督曰く「(手元は)プロの方の“吹き替え”の予定が、綾瀬さんから『私できると思います。美術、得意だったんで』と言われて。でも実際に素晴らしかったのでそのまま綾瀬さんの手元を使いました」と舞台裏を明かしました。
第79回カンヌ国際映画祭での公式上映は現地時間5月16日で、是枝監督、綾瀬、大悟、桒木が現地に参加する予定。是枝監督、綾瀬、桒木が現地の反応に期待を寄せる中、国際映画祭初体験の大悟は「レッドカーペットで最初に車を降りたわしが綾瀬さんに手を出せるかどうか。これが出せたら大悟はまだ冷静やけれど、出ていなかったらド緊張していると思ってください」と予告。

最後に、上映に向けて大悟は「観た人によって思うことも違うと思いますが、それも良しです。大悟は笑かしてはいません。ちゃんとやっています」と俳優として挨拶。綾瀬も「AIやヒューマノイドを題材にしていますが、喪失や愛情、家族とは?などを丁寧に描いた作品です。観終わった時にジワッと残るものがあると思います」とPR。是枝監督も「原案から立ち上げて作った映画は久しぶりで、自分の頭の中にあったことというよりも、その間に出会った方々との交流の中ででき上がった作品。自分で観てもとても豊かなものが映っているし、あの空気感の中でしか生まれなかったものを皆で作り上げる事ができたと実感しています」と振り返りました。
==

『箱の中の羊』
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:綾瀬はるか、大悟(千鳥)、桒木里夢、清野菜名、寛一郎、柊木陽太、角田晃広、野呂佳代、星野真里、中島歩、余貴美子、田中泯
音楽:坂東祐大
製作:若松央樹、依田巽、市川南、田中優策
プロデューサー:松崎薫、伴瀬萌
共同プロデューサー:小竹里美
製作:フジテレビジョン、ギャガ、東宝、AOI Pro.
制作プロダクション:AOI Pro.
2026年/126分/G
日本公開:2026年5月29日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:東宝・ギャガ
公式サイト
©2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro







