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2026.01.16 17:00

『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』ダーレン・アロノフスキー監督のコメントが到着!

  • Fan's Voice Staff

トラウマ映画の金字塔『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』のダーレン・アロノフスキー監督が映像へのこだわりを語るコメントが到着しました。

舞台はニューヨーク・コニーアイランド。孤独な未亡人のサラ(エレン・バースティン)は一人息子のハリー(ジャレッド・レト)と暮らしている。サラの唯一の楽しみは、TVを見ながらチョコレートを食べること。ある日大好きなクイズ番組のスタッフを名乗る人物から出演を依頼されたサラは、サイズアウトした赤いワンピースを着るために「ダイエット薬」に手を出す。ハリーは恋人マリオン(ジェニファー・コネリー)との未来に向けて友人のタイロン(マーロン・ウェイアンズ)と麻薬売買を始める。それぞれに夢を抱いていたはずの彼らは、やがて抜け出せない地獄へと堕ちていく──。

鑑賞ではなく、〈体験〉を強いるような映像美が、いまなお語り継がれている本作。その狙いについて、ダーレン・アロノフスキー監督は「依存症の執着と反復性を、観客が“体で感じる”ようにしたかった」とコメント。

“感じる”ために採用された手法のひとつが、80年代ヒップホップ文化の“サンプリングとコラージュ”から着想を得た「ヒップホップ・モンタージュ」と呼ばれる編集技法。まるでラップのビートのように、短い反復で映像と音を連打するように映し出されるシーンは、薬物使用の瞬間、そして“使用前と使用後の落差”を、物語よりも先に〈身体感覚〉として、わずか数秒で観客に叩き込む強烈な効果を生み出しています。

さらにアロノフスキー監督は、「一人の主観を描いた『π』より複雑だが、だからこそ挑戦したかった」「『レクイエム』は、4人の視点が絡み合う主観的映画にできると思った」とも語り、その答えとして導き出されたのが、同じ場面を異なる視点で同時に映し出す「分割画面」という手法。加えて、過去作『π』でも使用された特殊なカメラリグ──ヒートカム、バイブレーターカム、そして最も象徴的な、カメラを俳優の身体に直接固定し、俳優だけが“静止”し、背景だけが揺れ動いて見える映像手法「スノーリカム(Snorri-Cam)」を本作でも活用。「4人全員に、このカメラで撮る瞬間を作りたかった」「究極の主観映像」と監督は振り返っています。

映像の主観性を極限まで突き詰めるため、本作では100以上のデジタルエフェクトを使用。ハリウッド的な大規模技術とは無縁の低予算による“ゲリラ制作”の作品だった本作で、アロノフスキー監督はジェレミー・ドーソン、ダン・シュレッカーという二人のデジタルアーティストと共に「アメーバ・プロテウス」というチームを結成。すべてをデスクトップPC上で制作し、手作業の発想と工夫によって、驚くほど先鋭的な映像表現を生み出すことに成功しました。

こうして完成した映像設計は、単なる技巧ではなく、欲望が身体を侵食していくプロセスそのものを可視化するための言語に。2025年、デミ・ムーアの復活でも話題を呼んだコラリー・ファルジャ監督作『サブスタンス』でも、反復される行為、過剰なクローズアップ、身体に密着するカメラ、そして不快さを伴う編集リズムとして明確に受け継がれています。

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『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』

監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ヒューバート・セルビー・Jr.、ダーレン・アロノフスキー
原作:ヒューバート・セルビー・Jr.
出演:エレン・バースティン、ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー、マーロン・ウェイアンズ
2000年/アメリカ/英語/102分/カラー/ビスタ/5.1ch/字幕翻訳:髙橋彩/原題:Requiem for a Dream/R15+

日本公開:2026年2月6日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
配給:クロックワークス
公式サイト
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