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2025.12.26 11:00

『FRÉWAKA/フレワカ』新場面写真9点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

アイルランドの新進気鋭監督による救いなきフォークホラーの注目作『FRÉWAKA/フレワカ』の新場面写真9点が解禁されました。

婚礼の夜、花嫁は忽然と姿を消した。その半世紀後、アイルランドの人里離れた村に住む老婆の介護のため訪れた看護師のシューは、閉ざされた村に漂う“何か”の気配を感じ始める。「ヤツらに気をつけなさい」と怯える老婆、どこからともなく聞こえてくる歌声、蹄鉄に囲まれた赤い扉、藁の被り物をした人々と謎の祝祭、そして掘り起こされていくこの地に伝わる古い記憶。徐々にシューは見えない“恐怖”に吞み込まれていく──。

クリスマスの翌日にあたる本日12月26日は、アイルランドでは「聖ステファノの日」、通称「ミソサザイの日(Wren Day)」という祝日。ミソサザイ(Wren)は鳥の名前で、世界各国の神話によく登場する「鳥の王様」の異名を持つ鳥として知られる一方、ケルト文化圏のアイルランドでは神様への生贄として、この日に「ミソサザイ狩り」が行われていた風習がありました。その狩りで獲れたミソサザイの羽なりを使って装飾したWren Boysが町中を練り歩いて、歌や踊り、演奏を披露するという伝統が中世のころからあり、今も受け継がれています。

到着した場面写真は、「ミソサザイの日」に町を練り歩く不気味な藁帽子の一行や、主人公シューの目に映る赤い十字架、何かに怯える老婆ペグ、血塗られた花嫁など、本作の世界観が垣間見られるカットの数々となっています。

監督を務めたのは、アイルランドにルーツを持つ新進気鋭の女性作家アシュリン・クラーク。緑豊かな美しい大地の上で受け継がれてきた民間伝承、ケルト神話に宿る“土着の祈り”と“呪い”を現代的解釈で甦らせました。

アシュリン・クラーク監督いわく「アイルランド神話は、体系的な聖典がなく、語り継がれるうちに姿を変えてきた物語」。そのうえで「本作は、方向感覚を失うような体験を描いた作品です。主人公のシューが介護の仕事のために訪れた村や老女ペグの家の奥へと入り込むにつれ、彼女の中で、自身の人生について語る語り手としての信頼性が徐々に揺らいでくるのです。そして、彼女が目にしたことや耳にしたことを疑い始めると、観客も同様に疑念を抱き始めます」とコメント。「この物語は、2人の主人公たちが、切り離せなくなるほどまでに、お互いの精神世界へと引き寄せられ、複雑に絡み合っていく様子を描いています。観客は映画を通して、何が現実で何がそうでないのかと問い続けるのです」

アイルランド語に強い思い入れがある父親の影響で、アイルランド語で教育を受けたクラーク監督。「学校では、16歳になるまで全く英語を話しませんでした。これはアイルランドでは珍しいことです」。タイトルは現地の言葉「fréamhacha(フレーヴァハ)」=“根”に由来し、アイルランド語を使用して紡がれる初のホラー作品となっています。

第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭や第77回ロカルノ国際映画祭など名だたる映画祭で上映され、映画批評サイトRotten Tomatoesでは批評家スコア96%を獲得しています。

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『FREWAKA/フレワカ』

監督・脚本:アシュリン・クラーク
キャスト:クレア・モネリー、ブリッド・ニー・ニーチテイン
2024年/アイルランド/103分/カラー/スコープ/5.1ch/日本語字幕:高橋彩

日本公開:2026年2月6日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
配給:ショウゲート
公式サイト
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