『ブルーボーイ事件』本予告&新場面写真9点が解禁!
- Fan's Voice Staff
『フタリノセカイ』『世界は僕らに気づかない』の飯塚花笑監督最新作『ブルーボーイ事件』の本予告と新場面写真9点が解禁されました。
1965年、オリンピック景気に沸く東京で、街の浄化を目指す警察は、街に立つセックスワーカーたちを厳しく取り締まっていた。ただし、ブルーボーイと呼ばれる性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受け、身体の特徴を女性的に変えた者たちの存在が警察の頭を悩ませていた。戸籍は男性のまま、女性として売春をする彼女たちは、現行の売春防止法では摘発対象にはならない。そこで彼らが目をつけたのが、性別適合手術。警察は、生殖を不能にする手術は「優生保護法」(現在は母体保護法に改正)に違反するとして、ブルーボーイたちに手術を行っていた医師の赤城(山中崇)を逮捕。同じ頃、東京の喫茶店で働くサチ(中川未悠)は、恋人の若村(前原滉)からプロポーズを受け、幸せを噛み締めていた。そんなある日、弁護士の狩野(錦戸亮)がサチのもとを訪れる。実はサチは、赤城のもとで性別適合手術を行った患者のひとり。赤城の弁護を引き受けた狩野は、証人としてサチに出廷してほしいと依頼し──。
かつて実際に起きた“ブルーボーイ事件”に衝撃を受け、映画化を決意したのは、『僕らの未来』(11年)、『フタリノセカイ』(22年)、『世界は僕らに気づかない』(23年)など、トランスジェンダー男性であるというアイデンティティを反映した作品作りで国内外から注目を集める飯塚花笑監督。当時の社会状況と事件について徹底的に調査し、裁判での証言を決意したトランスジェンダー女性サチを主人公に物語を構想しました。
「この物語を描くには当事者によるキャスティングが絶対に必要」という監督の強い意志のもと、主人公サチ役の起用にはオーディションが行われ、様々な経歴を持つトランスジェンダー女性たちの中から主演に選ばれたのは、ドキュメンタリー映画『女になる』(17年)への出演経験を持つ中川未悠。演技経験はないものの、自らの経験をもとにサチ役に見事に同化していく姿に感銘を受けた監督たちによる大抜擢となりました。
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『ブルーボーイ事件』
監督:飯塚花笑
キャスト:中川未悠、前原滉、中村中、イズミ・セクシー、真田怜臣、六川裕史、泰平、渋川清彦、井上肇、安藤聖、岩谷健司、梅沢昌代、山中崇、安井順平、錦戸亮
脚本:三浦毎生、加藤結子、飯塚花笑
音楽:池永正二
製作:アミューズクリエイティブスタジオ、KDDI、日活
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
日本公開:2025年11月14日(金)全国公開
配給:日活/KDDI
公式サイト
©2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会