ベン・ウィショー主演『リモノフ』本編冒頭シーンが解禁!
- Fan's Voice Staff
第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映されたベン・ウィショー主演、キリル・セレブレンニコフ監督『リモノフ』の本編冒頭シーン映像が解禁されました。
ウクライナに生まれ、ニューヨーク、パリを巡りシベリアの監獄へ。ファシストでも共産主義者でもリベラルでも保守派でもなく、しかしそれらすべてを内包し20世紀後半を駆けぬけた、悪名高い実在の人物エドワルド・リモノフの愛と破滅のシネ・バラード。
今回到着したのは、40代のリモノフが作家として認められ、NYからフランスに渡って名声を手にしたあと、テレビのインタビューを受けるシーン。成功をもたらした国への敬意なのか星条旗柄のシャツを着て自己紹介したり、ぎこちなくタイプライターを使ったり。インタビュアーからの「移民がパリで作家になるのは大変か」という質問に。「作家になるのはどこでも大変だ」「祖国から追放されてこそ一人前の作家だ」と、視聴者を意識して「作家ポーズ」で受け答えするリモノフ。憂いと滑稽さを滲ませた才能あふれる複雑な人物像を、ベン・ウィショーが魅力全開で演じています。
この映像のリモノフは、炭鉱夫、詩人、執事などを経て作家となった姿。この後、故郷に渡り、革命に身を投じていくアナーキストとなっていくことに。「革命前夜」のちょっとスカした“時の人”リモノフを捉えた映像となっています。
さらに、フランスで有名作家としてラジオ出演した際に一波乱起こすシーンの場面写真4点も到着。連続するとリモノフの本質がよくわかる写真となっています。
ベン・ウィショーのキャスティングについて、キリル・セレブレンニコフ監督は「ベン・ウィショーは周囲の人からとても優秀な俳優と聞いていたので、前から一緒に仕事がしたかった。品のいい温和な彼はリモノフとは正反対の人物なのに、カメラの前ではリモノフそのものだった。実に神秘的だ」とコメントしています。
加えて、ロシア文学者でゲンロン代表の上田洋子より応援コメントが到着。「リモノフはセレブレンニコフ監督によって自由のシンボルとなった。リモノフの思想がいかに危険であろうと、過激さも自己愛も、残酷さも帝国主義も、自由へのロマンティックな渇望に絡み取られてしまう。 スタイリッシュな画面の奥に、人間の闇が隠れている。この二重性こそセレブレンニコフ作品の魅力である」
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『リモノフ』(原題:Limonov: The Ballad)
主演:ベン・ウィショー
監督:キリル・セレブレンニコフ
原作:エマニュエル・キャレール
2024年/イタリア・フランス・スペイン/英語・露語・仏語/133分/5.1ch/シネマスコープ/字幕翻訳:北村広子/R15+
日本公開:2025年9月5日(金)より全国公開
提供:クロックワークス、プルーク
配給:クロックワークス
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