『テレビの中に入りたい』新場面写真6点&劇中番組のオープニング映像が解禁!
- Fan's Voice Staff
第74回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で上映されたA24製作によるメランコリックスリラー『テレビの中に入りたい』の劇中に登場するテレビ番組『ピンク・オペーク』のオープニング映像と、新場面写真6点が解禁されました。
90年代、アメリカ。郊外での日々をただやり過ごしているティーンエイジャーのオーウェンにとって、謎めいた深夜のテレビ番組『ピンク・オペーク』は生きづらい現実世界を忘れさせてくれる唯一の居場所。同じくこの番組に夢中になっていたマディとともに、二人は次第に番組の登場人物と自分たちを重ねるようになっていき──。
『ピンク・オペーク』は少女イザベル(ヘレナ・ハワード)とタラ(リンジー・ジョーダン)が、敵であるミスター・憂鬱(メランコリー)の遣わす怪物たちと毎週戦うヒーロー番組。
到着した映像は、“P.O.”(ピンク・オペーク)を一緒に観ようと誘われ、マディの家にやって来た少年オーウェンの姿から始まり、森の中を不安そうに歩くイザベル、強い眼差しで見上げるタラ、そして二人が手を繋ぎ頭をつけながら首元のマークがピンクに光り輝く場面に、タイトルの『THE PiNK OPAQUE』の文字が映し出されます。
場面写真では、オーウェンが母親と訪れた学校でひとりぼっちで本を読んでいたマディの姿や、「ピンク・オペーク」のタイトルロゴがのったオープニングカット、首に謎のピンクのオバケのようなキャラクターを描く様子、キモ可愛いモンスターがお皿に乗せた何かを愛おしそうに見つめるシーン、さらにはスマッシング・パンプキンズのミュージックビデオやアートワークにも影響を与えたジョルジュ・メリエスの古典SF映画『月世界旅行』(1902)からの影響が窺えるビジュアルの夜空に映る怪しげな“月の男ミスター・憂鬱(メランコリー)”がオーウェンとマディを見下ろす幻想的なシーンが写し出されています。
「ピンク・オペーク」に登場する“今週のモンスター”のビジュアルやトーンの美しさは、映画の中で時間の経過と共に変化しており、シェーンブルン監督は「登場するモンスターたちそれぞれに異なる“レベル”や意味合いを持たせたかった。若い頃の曖昧な記憶や、不安定な感情が混濁した主人公たちといった、“信頼できない語り手”たちがこの映画を動かしています。12歳の時に郊外の地下室で見れば、テレビ番組は最高にクールなものに思えますが、中年になり抑圧されていてソファに横たわって見ると魔法は完全に失われてしまうと感じます。観客は提示されるメディアとの関係を問うべきです」と語っています。
シェーンブルン監督は、映画の中のテレビ番組を作るにあたり、「皮肉や風刺を使いたくなかった。そういったテレビ番組が、自分自身や周囲の世界を懸命に理解しようとする子どもたちに対して持っているパワーを軽視しないことが大事だと感じたからだ」と語っています。
==
『テレビの中に入りたい』(原題:I Saw the TV Glow)
毎週土曜日22時半。謎めいた深夜のテレビ番組「ピンク・オペーク」は生きづらい現実世界を忘れさせてくれる唯一の居場所だった。ティーンエイジャーのオーウェンとマディはこの番組に夢中になり、次第に番組の登場人物と自分たちを重ねるようになっていく。しかしある日マディは去り、オーウェンは一人残される。自分はいったい何者なのか?知りたい気持ちとそれを知ることの怖さとのはざまで、身動きができないまま、時間だけが過ぎていく──。
監督・脚本:ジェーン・シェーンブルン
キャスト:ジャスティス・スミス、ジャック・ヘイヴン、ヘレナ・ハワード、リンジー・ジョーダン(スネイルメイル)
共同製作:Fruit Tree
100分/PG12
日本公開:2025年9月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開!
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
© 2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.