News

2025.08.05 12:00

『遠い山なみの光』松下洸平の新場面写真3点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロの鮮烈なデビュー作を映画化し、第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映された石川慶監督のヒューマンミステリー『遠い山なみの光』に出演する松下洸平の新場面写真3点が解禁されました。

日本人の母とイギリス人の父を持つニキ(カミラ・アイコ)。大学を中退して作家を目指す彼女は、長崎で原爆を経験し戦後イギリスへ渡った母の悦子(吉田羊)の半生を作品にしたいと考える。次女に乞われ、ずっと口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める悦子。それは、戦後間もない長崎で出会った、佐知子(二階堂ふみ)という女性とその幼い娘と過ごしたひと夏の思い出。ところが、ニキは次第にその物語の食い違いに気づき始め──。

松下が演じるのは、長崎時代の悦子の夫・二郎役。戦争で右手の指を失くし、心身ともに傷を負った人間の屈折や哀しみも持つ二郎を、確かな説得力で体現します。

到着した場面写真では、長崎の団地で、妊娠中の悦子のお腹に手を当て気遣う姿や、福岡から訪ねてきた父の緒方(三浦友和)との複雑な関係性を匂わせる物憂げな表情などが捉えられています。

キャスティングに際し、悦子の夫という重要な役に松下が起用された決め手は、「古風とも言える昭和感がありながら華もある」佇まいだったそう。石川慶監督は、二郎を人間臭さや色香の感じられるような人物にしたいと考えた時に、松下ならば演じられると確信めいたものがあったといい、松下が長崎の原爆をテーマとした舞台「母と暮らせば」に出演しているのを観たプロデューサー陣が、彼の長崎弁と時代背景への理解度に期待を寄せました。

==

『遠い山なみの光』

原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)
監督・脚本・編集:石川慶
出演:広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊、カミラ・アイコ、柴田理恵、渡辺大知、鈴木碧桜、松下洸平、三浦友和
製作幹事:U-NEXT
制作プロダクション:分福/ザフール
共同制作:Number 9 Films、Lava Films

日本公開:2025年9月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
配給:ギャガ
助成:JLOX+ ⽂化庁 PFI
©2025 A Pale View of Hills Film Partners