『グラン・ブルー 完全版 4K』本編比較映像が解禁!
- Fan's Voice Staff
リュック・ベッソン監督の原点にして頂点との呼び声も高い名作が、37年の時を経て4Kリマスター版として上映される『グラン・ブルー 完全版 4K』の本編比較映像が解禁されました。
幼い頃に海辺で出会い、潜水の腕を競い合ったジャック(ジャン=マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)。大人になったエンゾは、フリーダイビングの大会にジャックを誘い、勝負に燃える情熱的なエンゾと、イルカと対話し海と心を通わせるように潜る孤高のジャック。二人は競い合いながらも互いに影響を与え合い、ジャックは彼に想いを寄せるジョアンナ(ロザンナ・アークエット)との関係に戸惑いながら、海への憧れと人間世界との狭間で揺れ始める。ある日、ジャックは人間の限界に迫るような記録を打ち立てると、負けず嫌いのエンゾは、なおもその記録に挑み続けようとし──。
今回解禁となったのは、デジタルリマスター版と4K版を見比べて楽しむことのできる本編映像。ジャックが潜水をするシーンでは、底の見えない海に華麗に沈んでいく様子が深い青と共に映し出されます。デジタルリマスター版でも美しい輝きを見せていた海が、4K版ではその静謐さと神秘的な様が伝わってきます。
暗い部屋で眠るジャックに天井から波が近づいてくるというシーンは、ジャック役を演じたジャン=マルク・バールも「ダイビングより大変だった」と認めているほど過酷な撮影。軽い木材で作った部屋を逆さまにしてクレーンに吊るして、波を立てたプールの上に沈めていく方式で撮影され、バールは手足をベッドに括り付けられ、数時間もの間じっとしていなければならなかったそう。4K版では、CGではなく実際の水を使っているからこそ伝わるリアルな実感が伝わる映像となっています。
主人公のモデルは、伝説的なダイバーにして“イルカに一番近い男”と称された故ジャック・マイヨール。リュック・ベッソン監督が29歳で手がけた物語の奥には、幼少期より海に慣れ親しんで育った彼自身の記憶や体験も息づいており、1988年に公開されたフランスでは1,000万人以上を動員する大ヒットを記録。若者達の絶大な支持を集め、「Grand Bleu Generation」と呼ばれる社会現象となりました。
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『グラン・ブルー 完全版 4K』
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン、ロバート・ガーランド
製作:パトリス・ルドゥー
撮影:カルロ・ヴァリーニ
音楽:エリック・セラ
キャスト:ロザンナ・アークエット、ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ
1988年/フランス/カラー・モノクロ/5.1ch/シネスコ/フランス語・英語/168分/字幕:古田由紀子/原題:Le Grand Bleu/R15+
日本公開:2025年8月29日(金)角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
配給:KADOKAWA
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