『テレビの中に入りたい』新場面写真6点が解禁!
- Fan's Voice Staff
第74回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で上映されたA24製作によるメランコリックスリラー『テレビの中に入りたい』の新場面写真6点が解禁されました。
90年代、アメリカ。郊外での日々をただやり過ごしているティーンエイジャーのオーウェンにとって、謎めいた深夜のテレビ番組「ピンク・オペーク」は生きづらい現実世界を忘れさせてくれる唯一の居場所。同じくこの番組に夢中になっていたマディとともに、二人は次第に番組の登場人物と自分たちを重ねるようになっていき──。
「ピンク・オペーク」は、一心同体のガールズヒーロー、イザベルとタラが、邪悪な月の男“ミスター・憂鬱(メランコリー)”の遣わす怪物たちと戦いを繰り広げる物語。
到着した場面写真では、イザベルとタラが手を繋ぎ頭をつけながら何かの儀式のようなポーズをとり、首元にピンクの同じマークが怪しく光り輝く神秘的な劇中シーンや、青い風船を持ち夜のグラウンドを軽快に歩く「ピンク・オペーク」に登場する怪しげなピエロのような“今週のモンスター”、さらには、初めてマディの部屋で「ピンク・オペーク」を目にした時の幼少期のオーウェンの衝撃的な表情や、ティーンエイジャーになり同じ部屋で食い入るように「ピンク・オペーク」を見るマディを神妙な面持ちで見つめるオーウェンの姿などが切り取られています。
監督は、2021年に発表した『We’re All Going to the World’s Fair』(原題)に続き注目を集める新進気鋭のジェーン・シェーンブルン。本作は「スクリーン三部作」と呼ぶ連作の2作目にあたり、「若かった頃に見ていたテレビ番組にどれほど捕らわれているかというアイデアは、何年も前から頭の中にありました。今になって考えると、私は画面の中に逃げて、土曜の夜のニコロデオンや火曜の夜の『バフィー~恋する十字架~』をひたすら待っていたんだと思います。ファンの世界が私にとって防衛機制だったんです。フィクションを通して自分を守ろうとするのをやめて、私の映画に出てくるキャラクターたちのように画面の向こう側へ行く。それには最も深く核心的な部分で現実を再評価することが必要です。この映画はそんな気づきから生まれました」とコメント。
トランスフェミニンでノンバイナリーであることを公表しているシェーンブルン監督は、クィア映画の果敢な推進者でもあり、「隠していた本当の自分を心の中に戻し、見なかったフリをして半分死んだような人生を続けるか、未知と対峙するか。それは完全な社会的死を意味するのも同然で、本質的に自分が知る現実の終わりでもあります。本作のジャンルの要素と中心的メタファーは、語りたいという私の願望から生まれました。そして他の多くのトランスジェンダーたちが、本当の自分を否定される世界の中で自分らしくいる方法を模索する経験をしてきたと思います」
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『テレビの中に入りたい』(原題:I Saw the TV Glow)
毎週土曜日22時半。謎めいた深夜のテレビ番組「ピンク・オペーク」は生きづらい現実世界を忘れさせてくれる唯一の居場所だった。ティーンエイジャーのオーウェンとマディはこの番組に夢中になり、次第に番組の登場人物と自分たちを重ねるようになっていく。しかしある日マディは去り、オーウェンは一人残される。自分はいったい何者なのか?知りたい気持ちとそれを知ることの怖さとのはざまで、身動きができないまま、時間だけが過ぎていく──。
監督・脚本:ジェーン・シェーンブルン
キャスト:ジャスティス・スミス、ジャック・ヘイヴン、ヘレナ・ハワード、リンジー・ジョーダン(スネイルメイル)
共同製作:Fruit Tree
100分/PG12
日本公開:2025年9月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開!
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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