『遠い山なみの光』本予告&メインビジュアルが解禁!
- Fan's Voice Staff
ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロの鮮烈なデビュー作を石川慶監督、広瀬すず主演で映画化し、第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映されたヒューマンミステリー『遠い山なみの光』の本予告とメインビジュアルが解禁されました。
日本人の母とイギリス人の父を持つニキ(カミラ・アイコ)。大学を中退して作家を目指す彼女は、長崎で原爆を経験し戦後イギリスへ渡った母の悦子(吉田羊)の半生を作品にしたいと考える。次女に乞われ、ずっと口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める悦子。それは、戦後間もない長崎で出会った、佐知子(二階堂ふみ)という女性とその幼い娘と過ごしたひと夏の思い出。ところが、ニキは次第にその物語の食い違いに気づき始め──。
到着したメインビジュアルは、長崎の山なみを背に凛とした表情を見せる悦子(広瀬すず)とミステリアスなたたずまいの佐知子、30年後にイギリスで暮らしている悦子(吉田羊)が印象的な仕上がりとなっています。
2017年にノーベル文学賞を受賞し、「日の名残り」「わたしを離さないで」など、映画化作品でも高い評価を受ける作家カズオ・イシグロ。自身の出生地・長崎が舞台に、戦後間もない1950年代の長崎、そして1980年代のイギリスという、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密を紐解いていく「遠い山なみの光」(82年)は、王立文学協会賞を受賞した長編小説デビュー作品。今回の映画化ではカズオ・イシグロ自身もエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねています。
監督を務める石川慶は、2017年にベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選出された『愚行録』で長編デビュー。『蜜蜂と遠雷』(19年)では毎⽇映画コンクール⽇本映画⼤賞、⽇本アカデミー賞優秀作品賞などを受賞。2022年の『ある男』は、再びベネチア国際映画祭オリゾンティ部⾨でワールドプレミアを迎え、第46回⽇本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む最多8部⾨を受賞しました。
日本・イギリス・ポーランド合作の3カ国共同製作となっており、ポストプロダクションをポーランドで行うなど、ポーランド国立映画大学で映画を学んだ石川慶監督にとっては、まさに原点回帰ともなる特別な作品です。
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『遠い山なみの光』
原作:「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ/小野寺健訳(ハヤカワ文庫)
監督・脚本・編集:石川慶
出演:広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊、カミラ・アイコ、柴田理恵、渡辺大知、鈴木碧桜、松下洸平、三浦友和
製作幹事:U-NEXT
制作プロダクション:分福/ザフール
共同制作:Number 9 Films、Lava Films
日本公開:2025年9月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
配給:ギャガ
助成:JLOX+ ⽂化庁 PFI
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