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2025.07.14 18:00

『ユニバーサル・ランゲージ』日本版本予告&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

2024年のカンヌ国際映画祭監督週間で観客賞を受賞し、アカデミー国際長編映画賞のカナダ代表に選出された『ユニバーサル・ランゲージ』の日本版本予告とポスタービジュアル、新場面写真9点が解禁されました。

舞台は、ペルシャ語とフランス語が公用語になった、“もしもの世界”のカナダ・ウィニペグ。暴れまわる七面鳥に、新調したメガネを奪われたと語る少年・オミッドは、学校の先生に黒板の字が読めるようになるまでは、授業を受けさせないと理不尽な待遇を受けてしまう。同情した同級生のネギンと姉のナズゴルは、凍った湖の中に眠る大金を取り出して、新しいメガネを買ってあげようと思いつき──。

日本オリジナルのポスタービジュアルには、オレンジ色に染まった模様を背景に大きな円が描かれ、その中心には、氷漬けになったお金が。登場人物たちが取り囲む様に点々と描かれており、彼らが円を描くことで“人々は繋がっている”という映画のテーマを表現しています。

監督を務めるのは、カナダ首相の座を巡る権力争いを皮肉と遊び心たっぷりに描いたブラックコメディ『The 20th Century』がベルリン、トロントなどの主要映画祭で上映された実験映画監督と知られるマシュー・ランキン。「この映画の主要なテーマの一つは“人に優しくすること”」と語り、言語や文化、さらには自分と他人との境界も曖昧になって混沌とする町で起きる日常の風景を切り取っています。

切れ味のあるユーモアセンスと、アッバス・キアロスタミやジャック・タチらから強く影響を受けたテイストを感じ取れる作品となっており、第56回カンヌ監督週間では、この年から新たに創設された観客賞を受賞。米メディアのVultureからは「カンヌで観た中で最高の映画」と評されました。

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『ユニバーサル・ランゲージ』(原題:Universal Language)

監督・脚本:マシュー・ランキン
脚本:ピローズ・ネマティ、イラ・フィルザバディ
撮影:イザベル・スタチチェンコ
音楽:パブロ・ビジェガス、アーミン・フィルザバディ
出演:ロジーナ・エスマエイリ、サバ・ヴェヘディウセフィ、ピローズ・ネマティ、マシュー・ランキン
2024年/カナダ/ペルシャ語・フランス語/89分/カラー/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/字幕翻訳:髙橋彩

日本公開:2025年8月29日(金)シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開
配給:クロックワークス
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