『かたつむりのメモワール』スタジオツアー映像が解禁!
- Fan's Voice Staff
第97回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネート、アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞(最高賞)を受賞したストップモーションアニメ『かたつむりのメモワール』のアダム・エリオット監督が制作スタジオを自ら案内するスタジオツアー映像が解禁されました。
監督がまず紹介するのは、すべての始まりとなる絵コンテ。壁一面に貼られた絵コンテはすべて監督の手描きであり、この絵を基にあらゆるシーンが撮影されていきます。
続いて、9個の大きなセットのうちの1つである遊園地「ルナ・パーク」のローラーコースターのセットへ。ルナ・パークはメルボルンに実在する遊園地であり、劇中でも重要なシーンで登場する特別な場所。
最後に、劇中ではヌーディストたちのクルーズ旅行の舞台となる船のセットへ。この「フェア・スター号」もかつて実在したオーストラリアの豪華船です。
なお現在、東京・渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷では、監督のデッサンがどのようにクレイアニメとして実現していったのかがじっくり見られる大きなメイキング画像バナーがが設置されています。
アダム・エリオット監督は、『ハーヴィー・クランペット』でアカデミー賞短編アニメーション映画賞を受賞し、初長編作品となった前作『メアリー&マックス』でアヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞ほか数々の映画賞を受賞したオーストラリア出身のアニメーション作家。「“良質なアート”とは人間の手によって作られるもの。AIが“人間の経験”を取って変わることは絶対にできないのです」と語り、フルCGが主流となったアニメーション界で、一貫してCGやAIに頼らず昔ながらの手作業にこだわり、ひとコマずつ丁寧に作り上げる圧巻のクオリティで幅広い観客を魅了しています。
今作では8年間もの制作期間をかけ、セット数200、総カット数13万5千という膨大な手作業によって、愛と情熱にあふれたクレイアニメーションを完成。キャラクターは一体ずつ制作スタッフが時間をかけて一から手作りしたもので、体や靴は粘土、髪の毛は針金でできています。
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『かたつむりのメモワール』(原題:Memoir of a Snail)
監督・脚本:アダム・エリオット
出演(声):サラ・スヌーク、ジャッキー・ウィーバー、コディ・スミット=マクフィー、ドミニク・ピノン、エリック・バナ、ニック・ケイヴ
2024年/オーストラリア/英語/94分/カラー/5.1ch/日本語字幕:額賀深雪/G
日本公開:2025年6月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿 ほか全国順次公開
配給:トランスフォーマー
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