『ムガリッツ』9月公開決定！日本版本予告が解禁！

Fan's Voice Staff

世界屈指の“異端の名門“との呼び声も高いスペインの有名店「ムガリッツ」の革新的な料理の誕生プロセスを追ったガストロノミック・ドキュメンタリー『Mugaritz: No Bread, No Dessert』（英題）が、邦題を『ムガリッツ』として9月に公開されることが決定し、日本版本予告が解禁されました。

世界中の料理界に大きな影響を与えた有名三つ星レストラン「エル・ブジ」など名だたるレストランで修行後、1998年3月にスペイン・バスク地方で「ムガリッツ」を開店させたオーナーシェフのアンドニ・L・アドゥリス。グラスなどを並べずアーティスティックなオブジェだけを載せたテーブル、カトラリーを排して手や舌を直接使って味わう料理──従来のレストランコードをこともなげに崩し、ゲストの好奇心を誘い、五感を研ぎ澄まさせ、独自の世界観で今までになかった食空間を生み出す「ムガリッツ」。ミシュランガイドでは「レストランを超えた存在」と評され、2つ星を獲得。

毎年11～4月の6カ月間は休業し、スタッフ総出でメニュー開発に専念。その年に誕生した料理が翌年以降に提供されることはなく、ユニークな料理は何一つ再現不可能という理由から、シーズンが終わると、メニューにはまるで祭りのようにすべて火を放たれるそう。

本作では「ムガリッツ」の創造の秘密を解き明かすべく厨房に潜入し、研究開発チームやシェフたちが実験的な料理を作り上げるメニュー開発の様子に密着。

到着した本予告では新メニュー開発の様子が捉えられており、アンドニ・L・アドゥリスから出されたその年のテーマは、“目に見えぬ物“。「発酵は目に見えない」「養蜂は？」チームから次々と飛び出すアイディア。そのキーワードを手がかりに、アドゥリスは、骨、白子、ひまわり、ミチェロンゴ、ディオス（神）などのシンボリックなイラストを描き起こし、壁一面を “アイデア“で埋め尽くすも、それでもまだ「足りない」。

絶え間なく映し出されるのは、まるで実験のような料理プロセスと、そこから生み出されるアートの結晶のような数々のメニュー。アルゴリズムに頼らないアドゥリスは、「人を驚かせ、感動させ、怒りまで与えるメニュー」を生み出すため、「全てを試して最高を選ぶ」。

監督を務めたのは、『REC』シリーズなどのホラー作品で知られ、もともと「ムガリッツ」の熱心なファンだったというパコ・プラサ。

『ムガリッツ』は第72回サン・セバスティアン国際映画祭カリナリーシネマ部門で作品賞を受賞。

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