News

2025.06.16 18:00

『KNEECAP/ニーキャップ』新場面写真20点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

過激なリリックとパフォーマンスで注目を集めるアイルランドのヒップホップトリオを描き、第97回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリストに選出された『KNEECAP/ニーキャップ』の新場面写真20点が解禁されました。

北アイルランド出身のKneecapは、2022年まで北アイルランドでは公用語として認められていなかったアイルランド語でラップをし、政治的な風刺の効いたリリックに反抗的なパンク精神を融合したスタイルで注目。政治家にも目をつけられ、検閲の対象としてラジオ局では放送禁止になるなど、その過激な言動で度々論争を巻き起こしていることから、“セックス・ピストルズ以来、最も物議を醸すバンド”という呼称もあるほど。

本作は、そんなKneecapの誕生を、アイルランド語法制化を求める抗議活動を背景に辿る半自伝的物語。北アイルランド紛争の傷跡が深く残る西ベルファストのドラッグにまみれた労働者階級の若者を、ユーモアを交えてポップなテイストで描きます。

到着した場面写真は、Kneecapの3人がアルコールやドラッグに溺れながらも、アイルランド語のアイデンティティと権利のために音楽に没頭する姿から、『トレインスポッティング』を彷彿させる逃走シーンやトイレシーン、ニーシャの父親や彼らを追う警察の姿、さらには、エルトン・ジョンやオアシスのノエル・ギャラガー、エルヴィス・コステロ、ベックらも絶賛しているKneecapのエネルギッシュなライブパフォーマンスシーンが切り取れています。

アイルランドの独立を目指す過激派組織IRA暫定派の元メンバーであるニーシャの父親役には、ハリウッドでも活躍するアイルランドの俳優マイケル・ファスベンダー。

今年4月、Kneecapはコーチェラ・フェスティバルに出演した際にイスラエルを批判、パレスチナを支持したことで世界中から非難が殺到。昨年11月のロンドン公演でモ・カラがヒズボラ(イスラエルに抵抗する武装組織。イギリスではテロ組織に指定されている)の旗を掲げたことも、今になって物議を醸す事態に。警察まで捜査に乗り出し、モ・カラはテロ罪で起訴され、今月18日に出廷予定。

一連の騒動を受け、Kneecapと彼らのエージェントは、「イスラエルによる大量虐殺が問題であって、ハマスやヒズボラを支持したことは一度もない。これは政治的な取り締まりだ」と強く反論。Kneecapの表現の自由を支持すべく、ポール・ウェラーやパルプ、フォンテインズD.C.ら世界中の有名アーティストが彼らに賛同。さらにKneecapは、イギリスで最大規模となるウェンブリー・アリーナでの公演を発表。その勢いはとどまることなく、世界中で人気を獲得しています。

==

『KNEECAP/ニーキャップ』(原題:Kneecap)

北アイルランド、ベルファストで生まれ育ったドラッグディーラーのニーシャ(MCネーム:モウグリ・バップ)と幼馴染のリーアム(MCネーム:モ・カラ)。麻薬取引で警察に捕まったモウグリは、英語を話すことを頑なに拒み、反抗的な態度を貫いてた。そこに通訳者として派遣された音楽教師のJJ(MCネーム:DJプロヴィ)が、モウグリの手帳に綴られていたアイルランド語の歌詞を発見。その才能に目をつけ、3人はアイルランド語の権利を取り戻すべく、アイルランド語のヒップホップを始めることに。

監督・脚本:リッチ・ペピアット
製作:トレバー・バーニー、ジャック・ターリング
撮影:ライアン・カーナハン
音楽:マイケル・“マイキー・J”・アサンテ
出演:モウグリ・バップ、モ・カラ、DJプロヴィ、ジョシー・ウォーカー、マイケル・ファスビンダー
2024年/105分/イギリス・アイルランド/カラー/5.1ch/2.35:1/日本語字幕:松本小夏/R18+

日本公開:2025年8月1日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
後援:アイルランド大使館
公式サイト
© Kneecap Films Limited, Screen Market Research Limited t/a Wildcard and The British Film Institute 2024