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2025.06.10 12:00

『バード ここから羽ばたく』9月5日公開決定!日本版特報&ティザービジュアル3種が解禁!

  • Fan's Voice Staff

第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映された、イギリスの名匠アンドレア・アーノルド監督による『Bird』が、邦題を『バード ここから羽ばたく』として9月5日(金)より全国公開されることが決定し、日本版特報とティザービジュアル3種が解禁されました。

シングルファーザーの父バグ(バリー・コーガン)と暮らし、やり場のない孤独をつのらせていた少女ベイリー(ニキヤ・アダムズ)。ある日、草原で服装も振る舞いも奇妙な謎の男“バード”(フランツ・ロゴフスキ)と知り合い、彼のぎこちない振る舞いの中にピュアななにかを感じたベイリーは、「両親を探している」というバードの手伝いをはじめるが──。

監督と脚本を手掛けたアンドレア・アーノルドは、社会の片隅に生きる人びとの姿を映し続け、熱い称賛を集めてきた『フィッシュ・タンク』 (09年)『アメリカン・ハニー』(16)の名匠。今作では、郊外の下町に暮らす12歳の少女が、“バード”と名乗る摩訶不思議な男と出会い、ささやかに、確実に世界がひらかれていく姿を描き出し、リアリズムと神話的ファンタジーの融合という新境地を拓きました。

『アメリカン・ハニー』ではビーチで日向ぼっこしていたサッシャ・レインをスカウトしたように、若い才能の原石を見出すことに定評があるアーノルド。本作では主演に、学校演劇の経験しかなかったというニキヤ・アダムズを抜擢し、その鑑識眼の高さを証明してみせました。

自己中心的な厄介者だが家族への愛情は深い父親バグ役には、クリストファー・ノーランやヨルゴス・ランティモスら錚々たる大物監督に愛される若手個性派の筆頭バリー・コーガン。本作にはリドリー・スコットの『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』を蹴って参加し、若く未熟でありながらもカリスマ性を放つ複雑なキャラクターを妙演しています。

タイトルロールである正体不明の男“バード”役を演じたのは、ドイツの名優フランツ・ロゴフスキ。ミヒャエル・ハネケやテレンス・マリックら巨匠監督にも起用される国際派が、現実から遊離した、不穏な空気と安心感を同時に与える難役に挑みました。

撮影監督はケン・ローチ作品や『哀れなる者たち』などで知られ、アーノルド監督とは短編時代からタッグを組んでいる名手ロビー・ライアン。本作では16mmフィルムのざらついた画質とスマホのデジタル映像を組み合わせ、リアルでありながら夢の中にいるようなカラフルで詩的な映像美を作り出しました。

人気ロックバンドのフォンテインズD.C.が楽曲提供しただけでなく、劇中の父親の名前にちなんだ曲「バグ」を発表(MVの監督はアンドレア・アーノルド)。さらにコールドプレイの「Yellow」やブラーの「The Universal」など英国のアンセム的なヒット曲が効果的に使われており、エレクトロミュージックの大御所ブリアルが初めて映画音楽を担当したことも注目を集めました。

ティザービジュアル3種は、モノクロで捉えられたベイリー、虫のタトゥーを身体中に入れたバグ、草原で空を仰ぐバードそれぞれをフィーチャーしたもの。スタイリッシュなビジュアルは、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』以降、全てのヨルゴス・ランティモス監督作品のスチル写真を担当する写真家の西島篤司が撮影したもの。

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『バード ここから羽ばたく』(原題:Bird)

監督・脚本:アンドレア・アーノルド
出演:ニキヤ・アダムズ、バリー・コーガン、フランツ・ロゴフスキ
2024年/イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ/英語/119分/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/日本語字幕:石田泰子

日本公開:2025年9月5日(金)新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国公開!
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
公式サイト
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