『年少日記』日本版新予告&新場面写真8点が解禁!
- Fan's Voice Staff
第60回金馬奨で観客賞と新人監督賞を受賞した香港映画『年少日記』の日本版新予告と新場面写真8点が解禁されました。
“痛み”と“後悔”を背負った高校教師のチェンが少年時代の日記をきっかけに記憶を辿っていく、追憶の物語。
到着した場面写真は、チェンが幼少期の記憶を辿る中で思い起こす登場人物たちが浮き彫りになる8枚。教室の中央に座り、じっとこちらを見つめる一人ぼっちの兄(ショーン・ウォン)や屋上の淵に座り「なりたい大人になれるだろうか?」と思い悩む姿、学校帰りに人目を気にせず無邪気に遊ぶ兄弟、発表会を満足げに見守る兄弟の両親とピアノを披露する弟、自身が務める学校で遺書が見つかり、書いた生徒を探し出し助けたいと願うチェン(ロー・ジャンイップ)といじめられていることを相談する生徒、目に涙を浮かべながらチェンをギュッと抱きしめる結婚指輪をつけた彼の妻など、それぞれの複雑な想いが交差する姿が収められています。
『SPL 狼たちの処刑台』にて脚本を務めたニック・チェクが本作で監督デビュー。脚本と編集も自らが務め、その巧みな構成と細やかな表現がアジア圏の映画祭を中心に高く評価され、第60回金馬奨で観客賞と新人監督賞を、第17回アジア・フィルム・アワードで新人監督賞を受賞しました。
主演は、『ある殺人、落葉のころに』や『母性のモンタージュ』に出演し、監督・撮影監督としても活躍するロー・ジャンイップ。
苛烈な競争社会において子どもが受けるプレッシャーや家庭内暴力など、痛切な現実を描きながら、兄弟が魅せる純粋で切ない幼少期の記憶が観客を胸を打ち、第36回東京国際映画祭の上映時には「今年のベスト」「涙が止まらない」といった声が相次ぎました。
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『年少日記』(英題:Time Still Turns the Pages)
高校教師のチェンが勤める学校で自殺をほのめかす遺書が見つかる。私はどうでもいい存在だ──幼少期の日記に綴られた言葉と同じだった。彼は遺書を書いた生徒を捜索するうちに、閉じていた日記をめくりながら自身の幼少期の辛い記憶をよみがえらせていく。それは、弁護士で厳格な父のもとで育った兄弟の記憶だ。勉強もピアノも何ひとつできない兄と優秀な弟。親の期待に応える弟とは違い、出来の悪い兄は家ではいつも叱られていた。しつけという体罰を受ける兄は、家族から疎外感を感じ──。
監督:ニック・チェク
キャスト:ロー・ジャンイップ、ロナルド・チェン、ショーン・ウォン
2023年/香港/広東語/95分/ユニビジウム/5.1ch/字幕翻訳:小木曽三希子/PG12
日本公開:2025年6月6日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開
配給:クロックワークス
公式サイト
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