呉美保監督『ふつうの子ども』特報&ポスターが解禁!
- Fan's Voice Staff
呉美保監督、高田亮脚本による完全オリジナル新作映画『ふつうの子ども』の特報映像とポスタービジュアル、追加キャスト情報が解禁されました。
上田唯士(うえだ・ゆいし)、10才、小学4年生。両親との三人家族。おなかが空いたらごはんを食べる、いたってふつうの男の子。最近、同じクラスの三宅心愛(みやけ・ここあ)が気になっている。環境問題に高い意識を持ち、大人にも臆せず声を挙げる彼女に近づこうと頑張るが、心愛はクラスの問題児、橋本陽斗(はしもと・はると)に惹かれている様子。そんな三人が始めた“環境活動“は、思わぬ方向に転がり出し──。
今回解禁されたのは、主人公の子どもたちを取り巻く“大人たち”のキャスト。唯士の母親・恵子役には蒼井優。育児に悩みながらも、我が子を信じ、褒めて伸ばそうとする母親を、丁寧に、そして温かく演じます。唯士の担任教師・浅井役には風間俊介。30人の生徒たちと日々向き合う小学校教師という役柄を、自然体で演じました。心愛の母親・冬役にはは瀧内公美。登場シーンは限られていながらも、強烈な印象を残す役どころを演じています。
監督は、昨年9年ぶりの長編監督作品となる『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を発表し、国内外で高い評価を得た呉美保。脚本には、呉監督とは国内外で高い評価を得た『そこのみにて光輝く』(14年)、『きみはいい子』(15年)に続くタッグとなる高田亮。「ずっと前から子ども同士の人間ドラマを書きたいと思って」いたという高田は、小学校への取材を重ね、オリジナル脚本を書き上げました。
チェコの東部の州ズリーンにて開催される、世界で最も古い子ども向け映画祭の一つである第65回ズリーン国際映画祭長編映画部門のインターナショナル・コンペティション子供部門でワールドプレミアされることが決定。今年は5月29日から開催され、呉美保監督が参加する予定。ほか、第24回ニューヨーク・アジアン映画祭など海外映画祭での上映が決定しています。
以下、コメントが到着しています。
蒼井優
台本に詰まっている、夏のにおい、陽射し、足音、湿度、勢い。これらを全て映画館で体感できたらと思いました。完成した映画は、台本で感じた以上の夏でした。
スクリーンに映る彼らの夏であり、30年前の私の夏であり、娘の未来の夏だと思いました。
ご覧になるみなさんがどんな夏を感じられるのかとても楽しみです。
風間俊介
子ども達が生き生きと撮影に臨んでいたのがとても印象的でした。
物語の為に集まったのではなく、子ども達が集まった結果、物語が紡がれていった様に感じる、『そのまま』が詰まった映画だと思います。
その空気を澱ませないようにと心に決め、現場に向かっていた作品です。
子ども達の映画ですが、大人にこそ観てもらいたい映画です。
瀧内公美
ひと夏の思い出が紡がれていく様を映像が残していく。
子どもたちの記録映画のような中で、お邪魔しないように注意を払いながら現場にいたことを覚えています。
子どもたちと呉美保監督、時に呉美保先生とのやり取りがとにかく可愛くて愛おしくて、純真なこころに何度も触れました。
あの瞬間にしか切りとることのできない、瑞々しい日々がみなさんにも届きますように。
嶋田鉄太
僕が今回の撮影で印象に残ったことは、駐車場の撮影のシーンです。
車に排気ガスを出すな!などの、貼り紙をするのですが、衣装を自分で決めて良いと言われ、調子に乗り、夏場で暑いのに、『冬でもきねぇよ』と言われてしまうぐらいの服装にしてしまい、死にそうになりました。
さらにもう1つ印象に残っているシーンがあり、それは、心愛を探しに図書館に行き、見つけた心愛が神のように輝いて見えるという、図書館でのシーンです。ぼくは図書館の雰囲気が嫌いなのかとても気持ち悪くなり、少し寝込んでしまい、撮影が中断してしまいました。あの記憶はとても苦い思い出ですが、大変なこともあったけど、みんなと仲良く楽しく、良い映画が作れたと思います。
瑠璃
私はこの映画が初めての映画出演でした。
私たち子どもにとって、普通の日常が映画になっただけなのに、とっても面白くて感動して映画ってすごいなぁって思いました。
撮影が朝から夜までの時は集中力が切れないように3人でお昼寝したことも思い出です。
たくさんの人に支えてもらって、この映画に出れたのをとても誇らしく思っています。
こんな大切な役に私を選んでくれて、指導までしてくれた監督やスタッフのみなさんにとても感謝をしています。
味元耀大
橋本陽斗役の味元耀大です。
夏休み中の撮影は毎日とても暑く、みんなの顔が真っ赤になっていることも多かったのですが、スタッフさんがアイスや氷嚢を用意してくださり、とてもありがたかったです。
ずっと一緒に撮影していた唯士役の鉄太くん、心愛役の瑠璃さん、監督、プロデューサーさんをはじめ、すべてのスタッフの方々と過ごした夏休みは、僕にとってとても大切な時間になりました。
『ふつうの子ども』というタイトルですが、年齢を問わず、たくさんの方々に観てもらいたい作品です。
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『ふつうの子ども』
上田唯士、10才、小学4年生。生き物が好きな、いたってふつうの男子。そんな彼が恋をした。相手は、“環境問題・意識高い系女子”の三宅心愛。彼女に近づこうと、心愛が夢中になっている“環境活動”を共にすることに。そこにクラスのちょっぴり問題児・橋本陽斗も加わり、3人が始めた活動は思わぬ方向に──。
監督:呉美保
脚本:高田亮
出演:嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大 、瀧内公美、少路勇介、大熊大貴、長峰くみ、林田茶愛美、風間俊介、蒼井優
製作プロダクション:ディグ&フェローズ
制作プロダクション:ポトフ
協賛:Bsize、キュウセツAQUA、YOIHI PROJECT
日本公開:2025年9月5日(金)テアトル新宿ほか全国公開
製作幹事・配給:murmur
公式サイト
©︎2025「ふつうの子ども」製作委員会
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