シャンタル・アケルマン監督『ジャンヌ・ディエルマン』5月2日より渋谷で特別上映!
- Fan's Voice Staff
シャンタル・アケルマン監督『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(75年)の製作50周年記念特別上映が5月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて開催されることが決定しました。
夫を亡くし、思春期の息子と共にブリュッセルのアパートで暮らしているジャンヌ(デルフィーヌ・セイリグ)。湯を沸かし、ジャガイモの皮を剥き、買い物に出かけ、洗濯をするといった“平凡な”暮らしを繰り返すジャンヌだったが、永遠に続くと思われた日常の歯車は徐々に狂い始め、取り返しのつかない事態を自らの手で引き起こしてしまう──。
15歳のときにジャン=リュック・ゴダール監督の『気狂いピエロ』を観て映画を志し、18歳で監督デビューを果たしたアケルマン。以降、約40年間にわたってドキュメンタリー、文芸作、ミュージカル、短編とジャンルやフォーマットに囚われない自由な創作活動を貫き通した彼女の紛れもない代表作が、20代半ばで撮影した3時間を超えるこの大作です。
英国映画協会が10年ごとに選出する「史上最高の映画(The Greatest Films of All Time)」の2022年度版ランキングでは1位を獲得。『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督は「『ジャンヌ・ディエルマン』は常に心にある1本」と語り、ソフィア・コッポラ監督は「『SOMEWHERE』を撮るときに影響を受けた」、『CLOSE/クロース』のルーカス・ドン監督は18歳の時に本作を観て「それまで人生で見てきたものがすべて違って見えるようになった」と語るなど、現代映画に多大な影響を与えています。
日本では長年“幻の作品”となっていたところ、2022年に開催されたシャンタル・アケルマン映画祭ではじめて映画館で上映され、多くの観客が殺到しました。
今年5月に開催されるカンヌ国際映画祭の監督週間では、同部門での1975年の『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』のプレミアから50周年を記念し、シャンタル・アケルマン財団とのコラボレーションが発表されています。
製作50周年記念 特別限定上映
『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』
会期:2025年5月2日(金)〜5月8日(木)
会場:Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
〒150-0002東京都渋谷区渋谷1-24-12 渋谷東映プラザ 7F・9F
公式サイト
主催:マーメイドフィルム
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『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』
監督・脚本:シャンタル・アケルマン
撮影:バベット・マンゴルト
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ジャン・ドゥコルト、ジャック・ドニオル=ヴァルクローズ
1975年/ベルギー/カラー/200分
配給:コピアポア・フィルム
後援:在日フランス大使館、アンスティチュフランセ日本、ベルギー大使館
© Chantal Akerman Foundation