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2025.04.02 6:00

綾野剛 × 三池崇史『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』6月27日公開決定!特報&ティザービジュアルが解禁!

  • Fan's Voice Staff

全国に衝撃を与えた事件を追った名ルポルタージュを綾野剛主演、三池崇史監督で映画化した『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』が6月27日(金)に全国公開されることが決定し、特報映像とティザービジュアルが解禁されました。

原作は、第6回新潮ドキュメント賞受賞、福田ますみのルポルタージュ「でっちあげ 福岡『殺人教師』事件の真相』(新潮文庫刊)。20年前、日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件。報道をきっかけに、担当教輸は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分に。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。ところが、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開け──。

特報は、小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)が児童・氷室拓翔(三浦綺羅)へ執拗かつ凄惨な虐めを行う描写から始まり、拓翔の母、氷室律子(柴咲コウ)は虐めに気づくと涙ながらに学校へ訴えるが……。一転、人が変わったように体罰の疑惑を否定する薮下。謝罪の場となった保護者懇談会での追求の目と、これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)から追われる日々。過激な言葉で飾られた記事は瞬く間に世の中を震撼させ、マスコミの標的となった薮下の日常は壊れていき──。

主人公の薮下誠一役を演じる綾野剛は、『ヤクザと家族 The Family』(21年)、『カラオケ行こ!』(24年)など高く評価される作品への出演が相次ぎ、2024年にはNetflixシリーズ『地面師たち』が大ヒット。2009年の『クローズZEROⅡ』以来、実に16年ぶりの三池組参加となります。

2025年にはTVドラマ「新・暴れん坊将軍」でも監督を務めるなど、精力的に活躍の場を拡げ続ける三池崇史監督。実話をもとに人間の静かな恐ろしさを描き、三池の作品群の中でも異色を放つ作品を完成させました。

共演には、2004年の『着信アリ』や、2014年『喰女 クイメ』に続く三池作品出演となる柴咲コウ。『怪物の木こり』で主演を務めた亀梨和也と、いずれも三池と再タッグとなる二人が刺激的な存在感を放ちます。

さらに、木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫ら実力派が脇を固め、物語より奇妙で恐ろしい事件の記録を基に、緊張感で満たされた時間を作りだしました。

以下、コメントが到着しています。

綾野剛(薮下誠一 役)
エンタメとルポルタージュの共存、共演者と芝居の総当たり戦。毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ、各部署のとてつもない胆力。三池崇史監督の祈りを道標に、ただただ魅了された現場でした。ぜひ劇場で目撃して頂けたら幸いです。

三池崇史(監督)
この映画は、現実に起こった事件に基づいている。
さらに正確に言うと、ジャーナリスト・福田ますみ氏による渾身のルポルタージュ『でっちあげ』を核にして作り上げたエンターテインメント。「殺人教師」にでっちあげられた男の、怒りと恐怖、そして、哀しみに包まれた人生の記録です。余計な演出をできるだけ排除し、冷静に作り上げたつもりです。ですから、この恐怖は本物です。何よりも恐ろしいのは、人ごとではなく明日、あなたの身に起こるかもしれない人災であるということ。被害者にも、いや加害者にも、あなたはそのどちらにもなり得るのです。

福田ますみ(原作者)
「よくこんなリアリティゼロの下手な小説を書くな。いくら小説だからって、もう少し現実にありそうなストーリーを考えろよ。えっ、これほんとうにあったこと?マジか!」。ある読者が、拙著を読んで寄せた感想である。
そう、これは真実の物語だ。細部にまでこだわった迫力の映像が、学校現場で起きたありえない狂気を、そしてそこから増幅された社会の狂気をリアルに描いている。主人公が、たまりにたまった怒りを爆発させるシーン、綾野剛さんの鬼気迫る演技は鳥肌ものだ。観客にとっては、あっというまの129分だろう。

和佐野健一(企画・プロデュース)
このルポルタージュに出会った瞬間、これは今すぐ映画にすべきだと確信しました。
誰かを糾弾するためでも、「真実とは何か?」という難解なテーマを投げかけるためでもありません。
三池監督、綾野さん、そして素晴らしい俳優陣の想いが、この作品をただひたすら純粋に、心の奥深くに突き刺さるエンターテインメントへと昇華させてくれました。

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『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』

2003年、小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。
これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)が“実名報道”に踏み切る。過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。
一方、律子を擁護する声は多く、“550人もの大弁護団”が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは―
「すべて事実無根の“でっちあげ”」だという完全否認だった。
これは真実に基づく、真実を疑う物語。

出演:綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、大倉孝二、迫田孝也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫 
監督:三池崇史
原作:福田ますみ「でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相」(新潮文庫刊)
脚本:森ハヤシ
制作プロダクション:東映東京撮影所 OLM
制作協力:楽映舎 

日本公開:2025年6月27日(金)全国公開
配給:東映
公式サイト
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