『ベイビーガール』ニコール・キッドマンらが語るインタビュー映像が解禁!
- Fan's Voice Staff
第81回ベネチア国際映画祭女優賞を獲得したA24製作映画『ベイビーガール』に出演したニコール・キッドマンとハリス・ディキンソン、ハリナ・ライン監督のインタビュー映像が解禁されました。
CEOとして大成功を収め、家庭を持ち、全てを手に入れたロミー(ニコール・キッドマン)が、若いインターンのサミュエル(ハリス・ディキンソン)との情事で人生の危機に陥るエロティックスリラー。
強さと繊細さを併せ持つサミュエル役を演じたディキンソンは、本作に参加した理由を「脚本がすごく気に入ったし、相手役がニコールというのも楽しみだった。ニコールのような人との共演は役者冥利に尽きる」と振り返り、脚本については「ユーモアやニュアンスが散りばめられていて初めて読むような脚本だった」とコメント。演じた役については、当初「(サミュエルを)どう演じていいかわからず、正直少し怖かった」と胸の内を明かしながら、「だからこそワクワクしたんだけどね」と笑顔を見せます。
自身が演じた役から受けた印象を尋ねられたキッドマンは、「彼女(ロミー)は、今まさに危機感を抱いている状態」と話し、「すべてを手に入れたように見えるけど、本当に求めてるものとは違うから葛藤が生じる。力は持っていて何でも実現できてしまうけど、果たして自分に正直になっているのか」と分析し、その点こそが本作の出発点でもあると語っています。キャリアも私生活も頂点を極めながら、人生の岐路に立ちすべてを犠牲にしようとするロミーを振り返りながら、本作を「感情的でセクシュアルな冒険旅行(オデッセイ)」と表現。
過去にも力を持つ女性を描いた作品が数多くある中で、女性監督や女性の主人公の視点から伝える重要性を問われたキッドマンは、「重要かはわからないけど、リアルで人間味がある」と答え、さらに本作に出演した理由については「今までにはなかった作風だったから」と明かします。
監督も、90年代に数々のスリラー作品を男性監督が生み出してきた中で、それらを否定するのではなく「自分らしい物語にしたかった」とし、本作では「ユニークかつ新鮮でモダンで楽しい物語を伝えること」を目指したそう。決して男性を排除しているわけではなく、「女性の視点は欠かせなかった」と言い、本作は「男らしさについても語っている」と説明しています。
最後にキッドマンが「ロミーとサミュエルはある意味互いを癒してるんだと思う」と話すと、監督も「支配と服従という関係は常に入れ替わる。関係性は変化し、交互に相手を支配しようとする。そこが面白いし、感動的でもある」と力を込めています。
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『ベイビーガール』(原題:Babygirl)
NYで女性CEOとして、大成功を収めるロミー。舞台演出家の優しい夫ジェイコブと子供たちと、誰もが憧れる暮らしを送っていた。ある時、ロミーは一人のインターンから目が離せなくなる。彼の名はサミュエル、ロミーの中に眠る秘密の欲望を見抜き、きわどい挑発を仕掛けてくるのだ。行き過ぎた駆け引きをやめさせるためにサミュエルに会いに行くが、逆に主導権を握られ2人のパワーバランスが逆転していく──。
監督・脚本:ハリナ・ライン
キャスト:ニコール・キッドマン、ハリス・ディキンソン、アントニオ・バンデラス、ソフィー・ワイルド
2024年/アメリカ/ビスタ/5.1ch/114分/PG12/字幕翻訳:松浦美奈
2025年3月28日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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