“A24の日”コラボ上映第3弾『ムーンライト』3月24日に上映決定!
- Fan's Voice Staff
A24とパートナーシップ契約を締結したハピネットファントム・スタジオがTOHOシネマズにて4カ月連続で行う特別上映の第3弾として、第89回アカデミー賞作品賞など3部門を受賞した『ムーンライト』が3月24日(月)に上映されることが決定しました。
孤独を抱えながらも自分の居場所を探し続ける主人公シャロンの姿を、幼少期、少年期、青年期の3つの時代に分けて描く物語。血の繋がりを超えた結びつきや、親友へ芽生えた一途な恋心を感じながら、アイデンティティに悩み、自分の心の痛みに向き合って大人へと成長していくシャロン。3人の役者の繊細な演技で紡いでいく時間に、タイム誌は「2016年の映画でも最も印象に残った演技1位」と太鼓判を押しました。
監督を務めたバリー・ジェンキンスは、今では『ライオン・キング ムファサ』などの大作も手掛けていますが、当時は長編2作目、製作費はその年のアカデミー作品賞にノミネートされた作品の中では最も低い150万ドル。アカデミー賞授賞式では、『ラ・ラ・ランド』が作品賞受賞として発表された後、プレゼンターに手渡された封筒が間違っていたことが判明し、『ムーンライト』の受賞に訂正されるという歴史的なハプニングが起き、ジェンキンスは、その時のことを「これほどまでに劇的に自分の人生を変えた数十分は無いのではないか」と語っています。
ブラッド・ピット率いる制作会社〈プランBエンターテインメント〉と共同で開発された本作は、それまで映画配給をメインに行ってきたA24にとって初めて製作を手掛けた作品。アカデミー賞だけでなく、A24の歴史をも大きく進歩させた『ムーンライト』と、その日本配給を担ったファントム・フィルム(現ハピネットファントム・スタジオ)。パートナーシップ契約を締結した2社にとって、全てはここから始まったと言っても過言ではない作品です。
TOHOシネマズ 日比谷では、上映後のアフタートークにハピネットファントム・スタジオ代表 小西啓介が登壇予定。2018年のトロント国際映画祭のプレミア上映で本作と出会い、いかにしてA24サイドと交渉し日本配給するに至ったのか、今だからこそ明かされる買い付けの裏話を披露します。さらに、映画ジャーナリストの立田敦子を交えて、第89回アカデミー賞授賞式での作品賞発表取り違えプニングの真相や本作の魅力に迫ります。
A24×ハピネットファントム・スタジオ×TOHOシネマズ特集上映
上映作品:『ムーンライト』
上映劇場:TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ なんば
上映日:2025年3月24日(月)
※上映時間は各劇場の公式サイトをご確認ください
料金:通常料金 2,000円、学生割引 1,000円(大学生以下が対象)
※割引不可、無料券不可
両劇場で来場者に特製ステッカーをプレゼント予定
トークイベント:TOHOシネマズ 日比谷の上映後に、ハピネットファントム・スタジオ代表取締役・小西啓介、映画ジャーナリスト立田敦子のトークイベントを予定
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『ムーンライト』(原題:Moonlight)
マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「リトル(チビ)」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラから育児放棄されていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の男友達であるケヴィンだけ。やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが、自分が暮らすコミュニティではこの感情が決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいた。そんな中、ある事件が起こり……。
監督:バリー・ジェンキンス
製作:アデル・ロマンスキー、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー
製作総指揮:ブラッド・ピット、サラ・エスバーグ、タレル・アルビン・マクレイニー
原案:タレル・アルビン・マクレイニー
脚本:バリー・ジェンキンス
撮影:ジェームズ・ラクストン
出演:トレバンテ・ローズ、アッシュトン・サンダース、アレックス・ヒバート、マハーシャラ・アリ、ナオミ・ハリス
2016年/アメリカ映画
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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