『Four Daughters フォー・ドーターズ』日本版本予告&本ポスターが解禁!
- Fan's Voice Staff
第76回カンヌ国際映画祭ルイユドール(ドキュメンタリー賞)を受賞し、第96回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた『Four Daughters フォー・ドーターズ』の日本版本予告と本ポスタービジュアル、場面写真5点が解禁されました。
チュニジアに住む姉妹は、15歳と16歳という若さで過激派組織イスラム国(IS)に参加する決断をなぜ下したのか。この問いに向き合うため、残された母と妹たちは、プロの俳優の助けを借りながら、自分たちの人生の重要な出来事を追体験していき、その過程で、家族の複雑な歴史が徐々に明らかになっていきます。
到着した予告編では、娘たちと向き合い、失われた時間を“再演”する母オルファ(本人)と、彼女を支える名優ヘンド・サブリーの姿が映し出されます。さらに、娘を演じる若手俳優たち(ヌール・カルイ、イシュラク・マタル)が、本物の妹たちと共に家族の記憶を辿るシーンが、ドキュメンタリーの枠を超えた新たな映画体験へと誘います。
母親であるオルファ本人が演じるには精神的な負担が大きい場面で起用されたのは、エジプトとチュニジアの名優ヘンド・サブリ。かつて1950年代のチュニジア王政最後の王宮を舞台に、低い身分ゆえ運命に翻弄される母と娘の葛藤を描いた『ある歌い女の思い出』(94年)の娘役で一躍スターになった彼女が、本作では国を捨てた娘に苦悩する母親を演じます。
監督は『皮膚を売った男』(20年)でアカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたカウテール・ベン・ハニア。「この映画は単なるドキュメンタリーではなく、彼女たちの人生であり、彼女たち自身の言葉なのです」と語り、カンヌ映画祭の公式解説では、「希望と反逆、暴力と継承、そして姉妹愛の親密な旅が、我々の社会の根幹に問いを投げかける」と評されました。
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『Four Daughters フォー・ドーターズ』(原題:Les Filles d’Olfa)
監督・脚本:カウテール・ベン・ハニア
撮影:ファルーク・ラリード
美術:ベッサム・マルズーク
編集:ジャン=クリストフ・ハイム、クタイバ・バルハムジ、カウテール・ベン・ハニア
音楽:アミン・ブハファ
出演:ヘンド・サブリ、オルファ・ハムルーニ、エヤ・シカウイ、テイシール・シカウイ、ヌール・カルイ、イシュラク・マタル、マージ・マストゥーラ
2023年/フランス、チュニジア、ドイツ、サウジアラビア/アラビア語/107分/1.85:1/カラー/日本語字幕:橋本裕充/字幕監修:鷹木恵子
日本公開:2025年3月14日(金)新宿シネマカリテ 他 全国順次公開
配給:イーニッド・フィルム
公式サイト
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