『あの歌を憶えている』日本版ロング予告編が解禁!
- Fan's Voice Staff
第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に選出されたヒューマンドラマ『あの歌を憶えている』の日本版ロング予告編が解禁されました。
高校の同窓会に訪れた主人公のシルヴィアが一人で座っているところにソールが訪れる出会いのシーンから始まるロング予告。ソールは、足早に帰路につこうとするシルヴィアの後を尾行し、シルヴィアは警戒しながらも無事帰宅。土砂降りの雨の中、家の前で一晩を明かしたソールの様子を見て、「大丈夫?」と声をかけるシルヴィア。弟に保護されたソールは「普通なら肺炎だ」と言われるも、「何年も病気知らずだ」と何事もなかったかのように答えます。
その後、ソールの姪に「叔父のことを見てくれませんか?」と頼まれ、承諾するシルヴィア。実は若年性認知症を患っているソールと、少しずつ距離が近づく二人でしたが、その関係を良しとしないソールの弟や、疎遠だったシルヴィアと母親の再会など、ちょっとしたすれ違いが重なっていき──。
『或る終焉』や『ニューオーダー』など、人間の内面を真正面から、時に暴力的な描写で描いてきたてメキシコの俊英ミシェル・フランコの新境地とも言える本作は、心に傷を抱えた男女が戸惑いながらも寄り添い、過去や人生と向き合う姿を静かに、奥深い視線で描き出します。
過去と格闘するシングルマザーでソーシャルワーカーのシルヴィア役を演じたのは、『女神の見えざる手』(16年)や『355』(22年)など数々の主演作で知られ、『タミー・フェイの瞳』(21年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、名実ともにハリウッドのトップスターのひとりとなったジェシカ・チャステイン。
わずかに残る遠い記憶を慈しむ若年性認知症を抱えるソール役を演じたピーター・サースガードは、その難しい役どころを情感豊かに体現し、第80回ベネチア国際映画祭にて男優賞を受賞しました。
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『あの歌を憶えている』(原題:Memory)
ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNYで暮らすシルヴィア。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール。それまで接点もなかったそんなふたりが、高校の同窓会で出会う。家族に頼まれ、ソールの面倒を見るようになるシルヴィアだったが、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命を与えられた哀しみに触れる中で、彼に惹かれていく。だが、彼女もまた過去の傷を秘めていた──。
監督・脚本:ミシェル・フランコ
出演:ジェシカ・チャステイン、ピーター・サースガード、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、エルシー・フィッシャー、ジェシカ・ハーパー ほか
2023年/103 分/アメリカ・メキシコ/英語/シネマスコープ/5.1ch /日本語字幕:大西公子
日本公開:2025年2月21日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開
配給:セテラ・インターナショナル
公式サイト
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