カンヌ審査員特別賞『聖なるイチジクの種』日本版本予告&本ポスターが解禁!
- Fan's Voice Staff
第77 回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞、第97回アカデミー賞国際長編映画賞ドイツ代表に選出された『The Seed of the Sacred Fig』(英題)の邦題が『聖なるイチジクの種』に決定し、日本版本予告と本ポスタービジュアルが解禁されました。
愛国心に溢れる一家の主・イマンは、念願だった判事に昇進。家族と共に喜びを分かち合い、幸せそうな笑顔を見せるイマンでしたが、喜びも束の間、実情は、国家に言われるがまま20歳の青年に死刑宣告を下すという不条理に苛まれ、政府への抗議デモが加熱する中、反体制派によって自らの住所がネットに晒されるという、まさに「命を狙われる仕事」。反体制派からの復讐の恐怖に怯え、徐々に神経がすり減っていくイマン。そんな中、護身用として家庭内に保管していた一丁の銃が無くなっていることに気づき、愛する家族にも疑いの目を向け始め──。
監督は、本作を含め『ぶれない男』『悪は存在せず』など8本の長編映画を制作し、カンヌやベルリンなど名だたる国際映画祭でも高く評価されているモハマド・ラスロフ。イラン国内では、ラスロフの映画は「国家安全保障を危険にさらす」として上映されず、監督自身は有罪判決を受け、本作は、収監中だった2022年、ヒジャブの着用をめぐり警察に拘束された女性の死をきっかけに起きた「女性、命、自由」を掲げた抗議運動で、社会的な変化を目の当たりにしたことをきっかけに製作を決意したといいます。
本作が第77回カンヌ国際映画祭コンペティションに選出されるや、イラン政府はラスロフ監督の出国を禁止。上映見送りへの圧力がかけられる中、ラスロフ監督は数名のスタッフとともにイランを脱出。28日間かけてカンヌへ到着し、ワールドプレミアに出席しました。
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『聖なるイチジクの種』(英題:The Seed of the Sacred Fig)
監督・脚本:モハマド・ラスロフ
出演:ミシャク・ザラ、ソヘイラ・ゴレスターニ、マフサ・ロスタミ、セターレ・マレキ
2024年/フランス・ドイツ・イラン/167分
日本公開:2025年2月14日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国公開
配給:ギャガ
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