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2024.12.11 15:00

『Playground/校庭』2025年3月7日公開決定!日本版特報&ティザービジュアル2種が解禁!

  • Fan's Voice Staff

第94回アカデミー賞国際長編映画賞ショートリストに選出されたベルギーの新鋭ローラ・ワンデル監督の長編デビュー作『Playground』(英題)が、邦題を『Playground/校庭』として2025年3月7日(金)より全国公開されることが決定し、日本版特報とティザービジュアル2種が解禁されました。

小学校に入学した7歳のノラ。人見知りしがちで、校内に居場所がないノラでしたが、やがて同じクラスのふたりの女の子と仲良しに。ところが、3つ歳上の兄アベルがイジメられている現場を目の当たりにしたノラはショックを受け、兄を助けたいと願うも、「誰にも言うな」「そばに来るな」と命じるアベル。その後もイジメは繰り返され、やり場のない寂しさと苦しみを募らせていくノラでしたが、唯一の理解者だった担任の先生が学校を去り、友だちにのけ者にされて再びひとりぼっちに。そしてある日、校庭で衝撃的な光景を目撃し──。

「この作品の目的は、イジメの原因を追及することではない。誰かを非難することでもない」と語るワンデル監督は、社会の縮図でもある学校をあたかも戦場のように描き、そこでサバイブするためにはもう純真無垢ではいられない子どもたちの葛藤と恐怖、そして幾多の苦難の果てに変化、成長を遂げていく姿を映し出しました。

ドキュメンタリーと見まがうほどの迫真性に貫かれた本作は、ビジュアルも音響もすべてが緻密に構築されたフィクション。到着した特報では、7歳のノラが校内を歩く後ろ姿を、子ども目線の低い位置から追うシーンが連続。100%ノラの視点で撮られたこの映画は、親や先生といった大人は子供の目にどう映るかという描写も盛り込まれ、多くの発見をもたらすサスペンスフルな一作に仕上がっています。

一切の無駄をそぎ落としたシャープな作風が印象的なワンデル監督は、ベルギーの偉大なる先達であるダルデンヌ兄弟はもちろん、アッバス・キアロスタミ、ブリュノ・デュモン、ミハエル・ハネケ、シャンタル・アケルマンの作品にインスピレーションを得たといい、ダルデンヌ兄弟が製作を務める次回作『L’intérêt d’Adam』にも注目です。

ノラ役を務めたマヤ・ヴァンダービークは、キャスティングのセッションに参加した約100人の中から抜擢。さらに、『あさがくるまえに』(16年)、『またヴィンセントは襲われる』(23年)のカリム・ルクルーがパパ役、『神様メール』(15年)、『ハッピーエンド』(17年)のローラ・ファーリンデンが担任教師役として出演しています。

第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映され、国際批評家連盟賞を受賞。さらにロンドン映画祭で新人監督賞に輝くなど、世界中で29の賞を獲得し(2024年11月時点)、第94回米アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストにも選出されました。

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『Playground/校庭』(英題:Playground)

監督・脚本:ローラ・ワンデル
出演:マヤ・ヴァンダービーク、ガンター・デュレ、カリム・ルクルー、 ローラ・ファーリンデン
2021年/ベルギー/フランス語/72分/ビスタ/5.1ch/原題:Un monde/日本語字幕:岩辺いずみ/G

日本公開:2025年3月7日(金)新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座他全国公開!
配給:アルバトロス・フィルム
提供:ニューセレクト
後援:駐日ベルギー大使館
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