『リュミエール!リュミエール!』新場面写真7点が解禁!
- Fan's Voice Staff
“映画の父”リュミエール兄弟が発明したシネマトグラフによって130年前に撮影された映像から選りすぐりの110本をまとめた『リュミエール!リュミエール!』の新場面写真7点が解禁されました。
到着した場面写真では、今年のパリ五輪でフェンシングの会場になった「パリ グラン・パレ」、五輪のマラソンコースにもなった「パリ・オペラ座広場」、1899年パリの芸術祭にて撮影された「パリ 花で飾った自動車のコンクール(出発)」など当時のパリの風景や、「(リュミエールは)興行を念頭に、当初から映画作家としてふるまった」と監督が解説し、観客を喜ばす要素が感じられる「水を撒かれたカード遊びをする人」(1896年撮影)を捉えたもの。
京都 家族の食事特筆すべきは、まだ交通・通信手段が開発途中である時代に、リュミエール兄弟により世界各国に派遣された専属カメラマンたちが各地の風景や人々の営みを撮影したこと。「京都 家族の食事」に写る右側の男性は、リュミエール兄弟の兄オーギュストとリヨンの工科大学に留学時に同級生だった稲畑勝太郎。渡仏時にオーギュストから相談を受け、日本の代理人となった稲畑は、シネマトグラフ数台と、この作品を撮影したコンスタン・ジレルと共に1897年1月に神戸港に到着。2月に大阪の南地演舞場(現・TOHOシネマズ なんば)で、日本最初の映画興行を行った人物となりました。
先日開催された第37回東京国際映画祭ガラセレクション部門での上映にあわせて来日したティエリー・フレモー監督は、「リュミエールが残した素晴らしい遺産を21世紀の皆さんに届けたいとの責任を感じているし、それは私の任務。何故ならば私はリュミエール兄弟に恋をしているから」と語り、前作『リュミエール!』との違いについては「修復を経た美しい映像を選ぶとともに、シネマトグラフの発明家であり最初の映画監督であるリュミエールの両面を打ち出すようなドキュメンタリー映画にしたかった」とコメント。
リュミエール研究所所長でもあり、カンヌ国際映画祭総代表でもあるフレモー監督は、リュミエール作品の魅力を「子供時代を思わせる純粋無垢さがポエティックな映像の力強さに繋がっている。その詩的さは世界中の様々な人々の生き様と人生を映している」と表現。
「京都 家族の食事」のナレーションでは「畳での食事風景は、いつも小津を想起させる」と解説しているフレモー監督は、「最近のフランス映画は大仰な映像になり過ぎて…。その点ではリュミエールの魂は現在の日本映画に継承されていると思う」「最近の日本のフィルムメーカーの中では、シンプルな映像の中に力強い美しさのある濱口竜介監督と是枝裕和監督はリュミエールの継承者と言えるだろう」と言及。
さらに、「リュミエールの映画を観ることは、まさに温故知新。彼らはシネマという芸術を残しただけではなく、映画館に足を運び映画を観るという習慣を残した。映像メディアが氾濫する昨今だけれど、映画という表現形態はこれからも一層重要性を増していくはず」「ジャン・リュック・ゴダール監督とスイスの道を歩いた時、彼は『ほかでは観ることのできないものを観ることが出来るのが映画だ』と言った。リュミエールはシネマトグラフ発明当時からそれを実践していたわけで、今もその冒険は続いています」と熱く語りました。
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『リュミエール!リュミエール!』(英題:Lumiere! The Adventure Continues)
1895年12月28日パリ、ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した“シネマトグラフ”で撮影された映画『工場の出口』等が世界で初めて有料上映された。それから130年後の今、“映画の父”リュミエール兄弟の作品が、より深く、より美しく、完璧に蘇る。2017年に公開された『リュミエール!』に続き、リュミエール研究所長であるティエリー・フレモー氏による後世に残すべき歴史的映像の集大成。そこに映し出されるのは、130年前に息づく人々、当時の世界の町並み、パリ、ニューヨーク、京都。それは、悠久の時を感じることのできる貴重な映像体験。歴史的映像を彩るのは、リュミエール兄弟と同時代に生きたガブリエル・フォーレによる楽曲の数々。未来に想いを馳せる奇跡の映像の数々が、130年前の世界へ誘う。それは、映像の楽しさ、驚き、興奮のはじまり──。
監督・脚本・編集・プロデューサー・ナレーション:ティエリー・フレモー(リュミエール研究所所長、カンヌ国際映画祭総代表)
音楽:ガブリエル・フォーレ
エグゼクティブ・プロデューサー:マエル・アルノー
アソシエイト・プロデューサー:ナタナエル・カルミッツ(MK2)
プロダクション・マネージャー:マーゴット・ロッシ
編集:ジョナサン・カヴシアル、シモン・ジェメリ
映画史アドバイザー:ファブリス・カルゼトーニ、ジャン・マルク・ラモット
プロダクション:ソルティー・ユージーヌ・プロダクション、リュミエール研究所
2024年/フランス/フランス語/105分/ビスタ/5.1chデジタル/モノクロ/字幕翻訳:高部義之/字幕監修:古賀太
日本公開:2024年11月22日(金)シネスイッチ銀座 他全国ロードショー
提供:ギャガ、ティー ワイ リミテッド
配給:ギャガ
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
公式サイト
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