アルノー・デプレシャン監督『映画を愛する君へ』2025年1月31日公開決定!日本版ティザーポスターが解禁!
- Fan's Voice Staff
第77回カンヌ国際映画祭で特別上映された、現代フランス映画界を代表する監督アルノー・デプレシャンの最新作『Spectateurs!』が、邦題を『映画を愛する君へ』として2025年1月31日(金)より全国順次公開されることが決定し、日本版ティザーポスターと場面写真4点が解禁されました。
19世紀末に誕生してから現在に至るまでの映画の魅力と魔法を語り尽くす、映画への深い愛と映画館への賛美に満ち溢れたシネマエッセイ。デプレシャン監督の過去作『そして僕は恋をする』(96年)や『あの頃エッフェル塔の下で』(15年)でマチュー・アマルリックが演じる主人公ポール・デュダリスに、監督自身を投影した自伝的映画になっています。
初めて映画館を訪れた幼少期、映画部で上映会を企画した学生時代、評論家から映画監督への転身を決意した成人期を映画史と共に描き出し、本編には、映画史に功績を残した50本以上の名作が登場。リュミエール兄弟による映画の発明から、アベル・ガンスの『ナポレオン』(27年)、フランク・キャプラ『或る夜の出来事』(34年)、アルフレッド・ヒッチコック『北北西に進路を取れ』(59年)、黒澤明『乱』(85年)、クロード・ランズマン『SHOAHショア』(85年)、ジェームズ・キャメロン『ターミネーター2』(91年)、『ノッティングヒルの恋人』(99年)など、世界中の様々なジャンルの映画がスクリーンを駆け巡ります。さらに、フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、イングマール・ベルイマンらの映画も登場。デプレシャン監督が尊敬するアメリカの哲学者スタンリー・カヴェルやフランスの批評家アンドレ・バザンの言葉も借りながら、“映画とは何か”に迫ります。
ドラマとドキュメンタリーを融合したハイブリッドな構成で綴られる中、フィクションのシーンには、一般の観客が映画体験エピソードを語るインタビューシーンが挟まれており、「本作の主題は“私たち”映画の観客」と監督が語るように、観客の視点で映画愛が描かれます。シネ・ヌーヴォ(大阪)やアンスティチュ・フランセ(東京)など、日本の映画館の登場にも注目です。
日本版ティザーポスターは、祖母に連れられて初めて映画館に訪れたポール(6歳)の姿をノスタルジックに捉えたもの。スクリーンを背に映写機から広がる光を見つめるその瞳には、映画がこれからの人生に与える多大なる影響を予感させます。場面写真では、祖母に連れられて初めて映画館を訪れる後ろ姿、本人役として登場するマチュー・アマルリック、映写機と向き合うポール(14歳)の姿が切り取られています。
祖母役にはジャン・ユスターシュ監督の傑作『ママと娼婦』(73年)で知られるフランソワーズ・ルブラン、14歳のポール役を『落下の解剖学』(23年)での息子役で注目を浴びたミロ・マシャド・グラネールが演じています。
==
『映画を愛する君へ』(原題:Spectateurs!)
監督・脚本:アルノー・デプレシャン
脚本:ファニー・ブルディーノ
製作:シャルル・ギルバート
共同製作:オリヴィエ・ペール
音楽:グレゴワール・エツェル
撮影:ノエ・バック
衣裳デザイン:ジュディット・ドゥ・リュズ
出演:ルイ・バーマン、クレマン・エルヴュー=レジェ、フランソワーズ・ルブラン、ミロ・マシャド・グラネール、サム・シェムール、ミシャ・レスコー、ショシャナ・フェルマン、ケント・ジョーンズ、サリフ・シセ、マチュー・アマルリック
2024年/88分/フランス/カラー/5.1ch/2.35:1/日本語字幕:福家龍一/英題:Filmlovers!
日本公開:2025年1月31日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
配給:アンプラグド
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ
公式サイト
© 2024 CG Cinéma / Scala Films / Arte France Cinéma / Hill Valle