『ノーヴィス』新場面写真9点が解禁!
- Fan's Voice Staff
ローイング(ボート競技)の世界に魅入られたある女性の激浪の物語『ノーヴィス』の新場面写真9点が解禁されました。
到着した場面写真では、ローイングに打ち込む主人公アレックスが練習のために早朝からたったひとりでオールを担ぐ姿や、トレーニングマシンに腰かけ大事なメモを取る様子、チームメイトと競い合うようにマシンを漕ぐ姿、シングル艇に寝そべり放心状態になっている様子、手のひらにできた豆が破れてしまった様子など、そのストイックさを感じさせるシーンが切り取られています。
屋内・屋外に問わず、どのカットもトーンが暗いのが印象的。監督によると、撮影に使用することを想定していた大学から場所が変更され、その理由は施設の色合いによるものだったそう。さらに撮影中は、1日だけ晴天に見舞われたそうで、その日に撮影するシーンにふさわしくない天気だと考えた監督は、プロデューサーに撮影を後日に延期するよう懇願したとのこと。
大学時代にボート部でローイングに打ち込んでいた監督は、デビュー作でこの競技を題材にした理由について、「よく、“自分にとっての最初の映画では、自分がよく知っていることを書け。自分だけが語れるストーリーを語れ”といいますよね。私がローイングに打ち込んだ4年間は本当に濃密で、それについての映画を作ることはカタルシスになると思った」とコメント。
ローイングに対してもはや狂気というレベルの情熱を傾けるアレックスは、かつての監督自身の投影でもあり、「アレックスと私に共通して言えることですが、“挑戦”そのものが好きなんです。最初は軽い気持ちで始めたんですが、やってみたら信じられないほどに大変で…。それで没頭していったのですが、ほとんど中毒のような状態だったと思います。アレックスも同じで、“これを克服する”と決めて、自分が満足するまで、自分が死んでもやり遂げる…そんな状態になっていきます」と振り返っています。
競技者のダークな一面について描く物語にしたことについて、「クリエイターが芸術に没頭する映画や、スポーツ選手が大舞台のためにすべてを犠牲にするような映画は数え切れないほどあります。でも、闘志のある人が闘志ある努力を追求するあまり、狂気のスパイラルに陥るという映画はまだ見たことがないのではないでしょうか。私の好きな2本の映画『ブラック・スワン』と『セッション』はそれに近いかもしれません。でも、その主人公にも明確な最終目標があるんです」と、本作のオリジナリティを説明しています。
主演は『エスター ファースト・キル』のイザベル・ファーマン。
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『ノーヴィス』(原題:The Novice)
「困難だからこそ挑戦するのだ」──J・F・ケネディの言葉を胸に、アレックスは大学女子ボート部の門を叩く。猛烈に練習に励み、スポーツ万能な同期のジェイミーにライバル心を燃やすアレックス。上級生のケガでレギュラーの座がひとつ空いた時、その座を巡って熾烈な争いが繰り広げられる。レギュラー入りで得られる奨学金がどうしても必要なジェイミーは画策に走り、その座を奪取。出し抜かれたアレックスは雪辱を果たそうとするが、その強すぎる執着心は次第に狂気を帯びていく。
監督・脚本・編集:ローレン・ハダウェイ
製作:ライアン・ホーキンス、スティーヴン・シムズ、ザック・ザッカー
撮影:トッド・マーティン
音楽:アレックス・ウェストン
音響:エリック・ビーム
出演:イザベル・ファーマン、エイミー・フォーサイス、ディロン
2021年/アメリカ/英語/シネマスコープ/97分/5.1ch/日本語字幕:白取美雪/字幕協力:日本ローイング協会/G
日本公開:2024年11月1日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
配給:AMGエンタテインメント
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