『サタンタンゴ』30周年記念上映決定!新ビジュアルが解禁!
- Fan's Voice Staff
タル・ベーラ監督の伝説の傑作『サタンタンゴ』が製作から30年を迎えたことを記念し、10月25日(金)よりシネマート新宿にて1週間限定上映されることが決定し、新ビジュアルが解禁されました。
経済的に行き詰まり、終末的な様相を纏っている、ハンガリーのある村。降り続く雨と泥に覆われ、村人同士が疑心暗鬼になり、活気のないこの村に死んだはずの男イリミアーシュが帰ってくる。彼の帰還に惑わされる村人たち。イリミアーシュは果たして救世主なのか?それとも──?
『ニーチェの馬』(11年)を最後に56歳という若さで映画監督から引退したタル・ベーラ。彼が4年の歳月をかけて完成させた伝説的な傑作が『サタンタンゴ』(94年)。製作から25年後の2019年に4Kレストア版が日本で初めて劇場公開され、7時間18分という長さにもかかわらず多くの観客が劇場に詰めかけ、大きな熱狂を巻き起こしました。その興奮から5年、1994年の製作から30年となる今年、『サタンタンゴ』が再び、スクリーンに蘇ります。
原作は、2015年に世界的権威のある英文学賞ブッカー国際賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースローの同名小説。タンゴのステップ〈6歩前に、6歩後へ〉に呼応した12章で構成され、前半の6章は複数の視点で一日の出来事が描かれ、後半の6章はイリミアーシュが戻ってきてからを描いています。
到着した新ビジュアルには、横たわる少女と、それを囲み、疲れ果てた様子で見下ろす村人たち。終末感が漂う、物語のターニングポイントとなる衝撃のシーンが、スクリーンと同じ横位置にレイアウトされ、悲劇性とともに崇高さをも感じさせる印象深い仕上がりとなっています。
さらに、『サタンタンゴ』をもっと深く知るために、タル・ベーラ監督の4作品『ファミリー・ネスト』、『アウトサイダー』、『ダムネーション/天罰』、『ヴェルクマイスター・ハーモニー』も11月1日(金)よりシネマート新宿にて順次上映されます。
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『サタンタンゴ』(原題:Sátántangó)
監督・脚本:タル・ベーラ
原作・脚本:クラスナホルカイ・ラースロー
音楽:ヴィーグ・ミハーイ
編集・共同監督:フラニツキー・アーグネシュ
出演:ヴィーグ・ミハーイ、ホルヴァート・プチ、デルジ・ヤーノシュ、セーケイ・B・ミクローシュ、ボーク・エリカ、ペーター・ベルリング
1994年/ハンガリー=ドイツ=フランス/モノクロ/1:1.66/7時間18分/英題:Satantango
2024年10月25日(金)〜シネマート新宿にてロードショー
配給:ビターズ・エンド
公式サイト