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2024.07.30 8:00

池松壮亮主演 × 石井裕也監督『本心』本予告&新場面写真3点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

平野啓一郎の長編小説を石井裕也監督が映画化したヒューマンミステリー『本心』の本予告と新場面写真3点が解禁されました。

今からさらにデジタル化が進んだ少し先の将来を舞台に、主人公・朔也(池松壮亮)の「母を、作りたいんです」という一言から始まる本予告。「大事な話があるの」と言い残して急逝した母・秋子(田中裕子)は、なぜ“自由死”を選んでいたのか。どうしても母の本心が知りたい朔也は、不安を抱えつつも進化し続けるテクノロジーの未知の領域に足を踏み入れます。「本物以上のお母さまを作れます」と告げるのは、生前のパーソナルデータをAIに集約させ人格を形成するVF(ヴァーチャル・フィギュア)を開発している野崎(妻夫木聡)。生前の母と親しかったという女性・三好(三吉彩花)から得た母の情報などもAIに取り込み完成したのは、仮想空間の中では、まるで本当に生きているかのような母。朔也はVFゴーグルを装着すればいつでも会える母親、そしてひょんなことから同居することになった三好と、他愛もない日常を取り戻していきますが、VFは徐々に“息子の知らない母親の一面”をさらけ出していき──。

主演には、今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映された『ぼくのお日さま』(9月13日公開)や『シン・仮面ライダー』ほか、近年ますます活動領域を拡張している池松壮亮。石井監督作品へはこれまで『ぼくたちの家族』や『アジアの天使』など映画、ドラマを合わせ8作品に出演しており、今回が9作目のタッグとなります。

原作「本心」は、平野啓一郎が「マチネの終わりに」「ある男」に続き2021年に発表した渾身の長編小説。現代人が直面している課題を浮き彫りにし、愛と幸福の真実を問いかける平野文学の到達点となる一作です。

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『本心』

工場で働く青年・朔也(池松壮亮)は、同居する母(田中裕子)から仕事中に電話が入り「帰ったら大切な話をしたい」と告げられる。帰宅を急ぐ朔也は、途中に豪雨で氾濫する川べりに母が立っているのを目撃。助けようと飛び込むも重傷を負い、1年もの間昏睡状態に陥ってしまう──。目が覚めたとき母は亡くなっていて、生前“自由死”選択していたと聞かされる。また、ロボット化の波で勤務先は閉鎖。朔也は、唯一の家族を失くし、激変した世界に戸惑いながらも幼なじみの岸谷(水上恒司)の紹介で「リアル・アバター」の仕事を始める。カメラが搭載されたゴーグルを装着し、リアル(現実)のアバター(分身)として依頼主の代わりに行動する業務を通して、人々が胸の内に秘めた願いや時には理不尽な悪意に晒され、人の心の奥深さとわからなさを日々体感してゆく。そんななか、仮想空間上に任意の“人間”を作る「VF(ヴァーチャル・フィギュア)」という技術を知る朔也。いつまでも整理のつかない「母は何を伝えたかったのか?どうして死を望んでいたのか?」を解消したい気持ちから、なけなしの貯金を費やして開発者の野崎(妻夫木聡)に「母を作ってほしい」と依頼する。野崎の「本物以上のお母様を作れます」という言葉に一抹の不安をおぼえた朔也は「自分が知らない母の一面があったのではないか?」と、手掛かりを求めて、母の親友だったという三好(三吉彩花)に接触。彼女が台風被害で避難所生活中だと知り、「ウチに来ませんか」と手を差し伸べる。かくして、朔也と三好、VFの母という奇妙な共同生活がスタートする。その過程で朔也が知る、母の本心とは。そして「人に触れられない」苦悩を抱える三好を縛る過去、彼女だけが知る母の秘密とは。その先に浮かび上がるのは、時代が進んでも完全には理解できない人の心の本質そのものだった──。

出演:池松壮亮、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、田中泯、綾野剛、妻夫木聡、田中裕子
原作:平野啓一郎「本心」(文春文庫/コルク)
監督・脚本:石井裕也
音楽:Inyoung Park、河野丈洋
制作プロダクション:RIKIプロジェクト

日本公開:2024年11月8日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
©2024 映画『本心』製作委員会