『フェラーリ』マイケル・マン監督の映画づくりに迫る特別映像が解禁!
- Fan's Voice Staff
F1界の“帝王”と呼ばれたエンツォ・フェラーリの情熱と狂気に満ちた生き様を圧倒的熱量で描く衝撃の実話『フェラーリ』のマイケル・マン監督の映画づくりに迫る特別映像が解禁されました。
「ただの傍観者でいるのは好きじゃない、その世界を体現できないとね」と徹底的な“本物主義”を語るマン監督。代表作『ヒート』は、その銃撃戦の完成度の高さから、アメリカ海兵隊の教材にもなったというのは有名な話。本作でも、舞台となる1950年代・イタリア当時の世界観を完全再現するため、セットや衣装だけでなく当時を生きる人々の心理面まで追求したといい、主人公エンツォ・フェラーリを演じたアダム・ドライバーは、「監督のメモには人物の内面ばかり書かれてあった」と明かしています。
ドライバーは2時間を超える特殊メイクに加え、エンツォの歴史から呼吸の仕方に至るまで研究。「監督はずっと支えてくれていた」と感謝を述べるペネロペ・クルスは、苦悩するラウラ・フェラーリの心を理解するため、マン監督の計らいで実際に夫婦が住んでいたアパートまで赴いたそう。「監督の期待に応えるのは難題だった。だが身をゆだねて演じるしかない。失敗を恐れずに挑むだけだ。それが役者だからね」と語るのは、ベテランレーサーのピエロ・タルフィ役で、命がけのレースシーンにスタント無しで挑戦したパトリック・デンプシー。
マン監督作品の醍醐味といえば、スクリーンでこそ体感できる浴びるような映像美。壮大なスケール感を誇るレースシーンと、フェラーリの栄光と影を美しく切り取るドラマシーンを実現するため、撮影監督にはデビッド・フィンチャー監督の『Mank/マンク』でアカデミー賞を受賞したエリック・メッサーシュミットを起用。「カラヴァッジョの絵画のように劇的に光を差し込ませたかった」という超難題で繊細な技術を必須とするリクエストを見事に映像で体現し、一方でレースシーンでは猛スピードで疾走する車の助手席に乗り込み、まるで自分がハンドルを握っているような未体験の没入感と臨場感溢れる映像撮影に成功しました。
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『フェラーリ』(原題:Ferrari)
1957年。イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創始者エンツォ・フェラーリは激動の渦中にいた。妻ラウラとともに設立した会社は経営の危機に瀕し、1年前の息子ディーノの死により家庭は破綻。その一方で、愛するパートナー、リナ・ラルディとの間に生まれた息子ピエロを認知することは叶わない。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを走る過酷なロードレース“ミッレミリア”にすべてを賭けて挑む──。
監督:マイケル・マン
脚本:トロイ・ケネディ・マーティン
原作:ブロック・イェイツ「エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像」
出演:アダム・ドライバー、ペネロペ・クルス、シャイリーン・ウッドリー、パトリック・デンプシー
2023年/アメリカ/英語・イタリア語/カラー・モノクロ/スコープサイズ/132分/字幕翻訳:松崎広幸/PG12
日本公開:2024年7月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ
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