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2024.07.05 15:00

「ジェーン B.とアニエス V. 〜 二人の時間、二人の映画。」8月23日より開催決定!予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

ジェーン・バーキンの没後1年を追悼して、アニエス・ヴァルダのコラボレーションにより実現した『アニエス・Vによるジェーン・b』と『カンフー・マスター!』がデジタルレストア版・新訳日本語字幕版で上映する企画「ジェーン B.とアニエス V. 〜 二人の時間、二人の映画。」が8月23日(金)より実施されることが決定し、予告編とポスタービジュアル3種が解禁されました。

ヌーヴェルバーグ左岸派の母として、『幸福』『歌う女、歌わない女』『冬の旅』などの映画史に残る作品を残し、2019年に90歳で亡くなったアニエス・ヴァルダ。彼女がプライベートでも親交のあったジェーン・バーキンという女性を、自由な創造的アプローチで映像化したのが、今回上映される『アニエス・Vによるジェーン・b』と『カンフー・マスター!』。この二作品はバーキンのパリの私邸とロンドンの実家で撮影されており、出演しているのは彼女の家族や友人たち。『カンフー・マスター!』ではヴァルダと夫ジャック・ドゥミ監督の実子であるマチュー・ドゥミがバーキンの相手役を演じるなど、非常に親密な関係性の中で撮影され、ドキュメントとファンタジーが融合されたような、ヴァルダらしい世界観が描かれています。

日本語字幕の新訳は、『アニエス・Vによるジェーン・b』を『ジェーンとシャルロット』『恐るべき子供たち 4Kレストア版』の横井和子、『カンフー・マスター!』を『ソウルに帰る』『エッフェル塔〜創造者の愛〜』の橋本裕充がそれぞれ手掛けています。

グラフィックデザイナーの大島依堤亜がデザインしたポスタービジュアルでは、ジェーン・バーキンのBとアニエス・ヴァルダのAを大胆に配置。これまでフランソワ・オゾンやアキ・カウリスマキなどのヨーロッパ映画の日本版ビジュアルを多数手掛けている大島が、ヴァルダとバーキンの作品を手がけるのは、今回が初めてとなります。

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『アニエス・Vによるジェーン・b デジタルレストア版』(原題:Jane B. par Agnès V.)

ジェーンが40歳の誕生日に、自身の30歳の誕生日を回想する間、アニエス・ヴァルダの伝説の女性への尽きることのないイメージがヴィヴィッドに展開する。その空想は、犯罪映画の妖婦、サイレントシネマの凸凹コンビ、モンローのような男たちのファンタジーの対象、よくあるメロドラマの恋人たち、西部劇のカラミティ・ジェーン、ターザンとジェーン、そしてジャンヌ・ダルクへと、ジェーンのイメージを自由自在に拡張させていく。一方で綴られるジェーンの日常のスケッチ。そこにはセルジュ・ゲンズブールや娘たちとの時間も織り込まれる。そのどれもが、シャイで大胆で逞しくて危うくて儚くて美しい、ジェーン・バーキンの魅力が余す事なく詰まっている。

監督・脚本:アニエス・ヴァルダ
出演:ジェーン・バーキン、ジャン=ピエール・レオー、ラウラ・ベティ、フィリップ・レオタール、アラン・スーション、セルジュ・ゲンズブール、シャルロット・ゲンズブール、マチュー・ドゥミー、フレッド・ショペル
1988年/フランス/フランス語/99分/1.85:1/5.1ch/DCP & Blu-ray/日本語字幕:横井和子 

『カンフー・マスター!デジタルレストア版』(原題:Kung-fu Master!)

ジェーン・バーキンの発案にア二エス・ヴァルダが応じる形で映画化が実現した作品。この作品の制作の延長線上で、『アニエスV.によるジェーンB.』が撮影されている。娘ルシー(シャルロット・ゲンズブール)が自宅の庭で開いたパーティーで、泥酔した同級生の少年ジュリアン(マチュー・ドゥミ)を介抱したマリー・ジェーン(ジェーン・バーキン)は、あろうことか15歳の少年に不思議な感情を抱く。ジュリアンもまた、40歳のマリー・ジェーンに恋愛感情を抱くようになる。微妙な力関係の中、人目を盗んで密会を重ねる二人。そんなある日、二人がキスを交わしているところを、ルシーに目撃されてしまう。パリとロンドンのジェーンの自宅と実家で撮影。シャルロットの他、ルー・ドワイヨン、アンドリュー・バーキン、ジェーンの実の両親などファミリーが総出演している。タイトルはジュリアンが夢中になっているゲームの名前が由来。

監督・脚本:アニエス・ヴァルダ
出演:ジェーン・バーキン、マチュー・ドゥミ、シャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワイヨン、デヴィッド・バーキン、ジュディ・キャンプベル、アンドリュー・バーキン
1988年/フランス映画/フランス語/88分/1.85:1/5.1ch/DCP & Blu-ray/日本語字幕:橋本裕充

2024年8月23日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田、京都シネマ、シネ・リーブル神戸 他にて全国順次公開
配給:リアリーライクフィルムズ