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2024.06.09 8:00

【独占】『チャレンジャーズ』ゼンデイヤらキャスト3名の公式インビュー全文が解禁!

  • Fan's Voice Staff

二人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜になった若きテニスプレイヤーの10年以上に渡る“愛”の物語を描くルカ・グァダニーノ監督作『チャレンジャーズ』のメインキャストを務めたゼンデイヤ、ジョシュ・オコナー、マイク・ファイストの公式インタビュー全文が解禁されました。

人気と実力を兼ね備え、絶対的な存在としてテニス界で大きな注目を集めていたタシ・ダンカン(ゼンデイヤ)。ところが、試合中の大怪我で突如選手生命が断たれてしまい、新たな道を歩んでいくことに。それは、彼女に惹かれ、虜となった親友同士の2人の男子テニスプレイヤーのパトリック(ジョシュ・オコナー)とアート(マイク・ファイスト)を愛すること。ただ彼女にとってその“愛”は、10年以上の長きに渡る新たな“ゲーム”。果たして、彼女がたどり着く結末とは──。

監督を務めたルカ・グァダニーノは、ティモシー・シャラメがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた『君の名前で僕を呼んで』(17年)をはじめ、『サスペリア』(18年)、『ボーンズ アンド オール』(22年)などで世界の映画ファンを魅了してきたイタリアの奇才。今作では、MCU版『スパイダーマン』シリーズやドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『デューン 砂の惑星』シリーズで活躍するゼンデイヤを主演に迎え、初タッグを組みました。

タシの虜になった親友同士の2人の若き男子テニスプレーヤーを演じるのは、Netflixシリーズ『ザ・クラウン』でゴールデングローブ賞を受賞したジョシュ・オコナーと、スティーブン・スピルバーグ監督『ウエスト・サイド・ストーリー』(21年)で英国アカデミー賞にノミネートされたマイク・ファイスト。

以下、日本向けに実施された公式インタビュー全文です。

──完成した映画を観てどう感じましたか?
ジョシュ・オコナー 僕にとってはある意味、クレイジーで、とても濃密な経験でした。今観ると、まるで100メートル走のような感覚になります。映画の冒頭で“銃”が鳴り、最後に息をするのに上がってきて、それがこの映画を撮影した感覚でした。僕たちは、トレーニングとリハーサルに入って、それから撮影にもすぐに入り、あっという間でした。撮影も早く、だいたいは1テイクか2テイクで進んでいきました──というのを僕は覚えていないけれど、信頼するルカ(・グァダニーノ監督)がそう言っていたので……。

ゼンデイヤ いえ、本当です。「え、もう1回撮らないの?」と言ったのを覚えています。

オコナー そうそう、言ってたね。この映画を観たとき、自分たちが作った映画として理にかなっている感じがしました。でも、自分自身が出ているものを初めて観るときはどんなものでも、ゾッとします。なぜなら、自分自身を見つめて、あらゆる問題や自ら下した判断を直視しなといけないから。そして、若い頃の自分も見ることになり、1年前の自分を見ると、「自分の人生の中で、あれは違う時期だった」と感じたりします。僕にとっては、2回目の鑑賞で、もう少し心地よさを感じることができました。

ゼンデイヤ 個人的には、初めて観たときから本当に楽しめました。上手くまとまっていて、本当にありがたかったです。この映画は、どんな映画なのか説明するのがとても難しい、ほとんどジャンルレスな作品のひとつだと思います。とても強い存在感があり、定義づけもできない。ルカは素晴らしい仕事をしたと思います。そして、二人(オコナーとファイスト)を見ているのが本当に楽しかったです。とても誇らしく感じたし、二人の感想を聞くのがとても楽しみでした。二人はただただ怯えていたから(笑)。だから、私たち3人全員にとって良い出来となって嬉しいです。

マイク・ファイスト 僕は自分自身を観るのが大嫌いなんです。僕たちが俳優としてやることは、脚本を解釈し、キャラクターを作り上げ、それを監督のルカに“渡す”こと。それで僕たちの仕事は終わります。それからルカは、映画を編集し、作り上げる。そこで彼の仕事も終わり、その後は皆さんに渡すだけ。そこに僕らのコントロールは及びません。ただ公開されるだけ。僕が自分の作品を観たくないのは、自分のためにならないと思うから。結局のところ、俳優とは自分自身を“修正”しない存在であるべき。自分を観ることはその邪魔になるし、役に立たないから嫌いです。

──ルカ・グァダニーノ監督との初めての仕事はいかがでしたか?彼の撮影スタイルや仕事について驚いたことはありましたか?
ゼンデイヤ 私は長年ルカの作品の大ファンだったので、何らかの形で彼と一緒に仕事ができるチャンスを望んでいました。そして今回が明らかに完璧な機会だと感じました。彼は、登場人物を人間的にとても美しく繊細に理解していて、この映画の作り方を理解していました。彼は素晴らしいセンスを持っていると思います。ファッションでもインテリアデザインでも、彼は何でも知っているので、そういう意味で彼からとても学びましたし、この作品に貢献してくれた彼の周りにいるクリエイティブな人たちからも学びました。

それから彼には、自信があるのだと思います。自分が何を手にしたかをよく理解しているというか、少なくともこのプロジェクトでは、必要以上に撮影はしませんでした。彼はテイクにとても自信を持っていて、彼自身も、テイク数が非常に少ないことはよくあると言っていました。私は何度もテイクを繰り返すことに慣れていたので、そうした撮り方には慣れていませんでした。監督によって仕事のスタイルが違い、ある人はテイクを集めて作業するのが好きだったりもします。でもルカは、撮影しながら頭の中で編集していくんです。

ある日、ルカに質問したのを覚えています。マイクとのとあるシーンを本当に1か2テイクで終えたので、 「カバレッジ(他のアングルでの撮影)はないの?他に何もいらない?」と聞いたら、彼は「ノーノーノー、もう終わったよ。欲しいものは手に入れた。編集でどうつなぐかわかっている。必要なのはこれだけ」と言いました。明確なビジョンを持ち、編集で次にどうつなぐかを分かっているという自信は、見ていてとても特別なものだったように思います。

──グァダニーノ監督は様々な愛を描いてきましたが、あなたは今作でどんな愛を描きたかったのですか?
ゼンデイヤ いろいろな意味での愛があると思います。それから、愛はいかに他から影響されたり、人生での出来事によって堕落してしまうことがあるか。この映画の3人はテニスに対する純粋な愛を持っていて、最初はいろいろな意味で互いへの純粋な愛がありました。でも、たくさんのことが起こり、罪の意識からであれ、悲しみからであれ、情熱の欠如からであれ、人生が思い通りにならないからであれ、最終的にその純粋な愛は汚れて別のものになってしまい、良くない方向に進むわけですね。彼らは皆、あの最初の感覚に戻ろうとしているのだと思います。私にはこの、愛は必ずしも純粋なものではないという点が、興味深かったです。そしてそれが、とても複雑で厄介な形で現れるということが。

──ゼンデイヤはタシという魅力的なキャラクターを見事に演じましたが、お二人(オコナーとファイスト)は彼女との共演はいかがでしたか?
ゼンデイヤ (腕を組んでオコナーとファイストを凝視して)何のためにギャラを払ってるのかわかってる?どう答えるかさっきメールで送ってあるの、覚えてる?(笑)

オコナー (棒読みで)世界最高の女優です。

ゼンデイヤ ありがと。

(一同笑い)

オコナー でも本当に、彼女はそうなんです。最初から最後まで素晴らしかった。前からわかっていたことですが、才能は明らかでした。これはマイクにも言えることです。僕のようなイギリスの演劇出身の、外から来たような人にとって、突如ハリウッド映画に出演して二人の演技を見ることは、とても刺激になりました。二人は現場に来ると親切で、僕と同じように怖がっていて、不安を感じていて、とても魅力的でした。自分が何をしているのかよくわかっていなかったけど、僕ら3人には最初から、一緒に作っていくんだというケミストリーがありました。どんなプロジェクトも、始める時は何をしているのか本当にわからなくて、好きなだけ準備することは出来るけど、未知の領域に深く飛び込むというのは怖いものです。だから僕は、ゼンデイヤの熱意と僕たちに対する彼女の心遣いに驚きました。本当に僕たちに気を使ってくれていました。楽しかったです。

──ありがとうございます。残念ながら時間となってしまいました。

ゼンデイヤ (回答できなかったファイストに向かって)うわっ、上手く逃げたね(笑)。

ファイスト (満足気な笑顔で吹き出す)

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『チャレンジャーズ』(原題:Challengers)

監督:ルカ・グァダニーノ
出演:ゼンデイヤ、ジョシュ・オコナー、マイク・ファイスト
音楽:トレント・レズナー、アッティカス・ロス
衣装:ジョナサン・アンダーソン
2024/PG12/131分

日本公開:2024年6月7日(金)全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
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