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2024.05.17 10:00

『風が吹くとき』日本版新ポスター&新場面写真7点が解禁!

  • Fan's Voice Staff

核戦争の脅威を描き世界的なセンセーションを巻き起こしたイギリス製アニメーション『風が吹くとき』の日本版ポスタービジュアルと新場面写真7点が解禁されました。

到着した日本版ポスターは、夫婦のジムとヒルダをメインに、背景に戦争の足音を感じさせる爆撃機と、戦争を伝えるラジオがシンプルにレイアウトされたもの。青と赤のツートーンの背景カラーは劇中の場面からインスパイアされたもので、ほのぼのとした作画にも関わらず核戦争の恐怖を伝えるというテーマとのギャップの大きさ、映画前半部で描かれる夫婦のありふれた幸せな日常と後半部で描かれる原爆の被害の恐ろしさといった、本作がもつ様々な二面性を伝えるものとなっています。

本作には原作で描かれていないシーンも登場しますが、これは長崎に住む親戚を原爆で亡くした日系アメリカ人のジミー・T・ムラカミ監督の演出によるもの。特に、妻ヒルダが見る白昼夢の描写では、原作では夫ジムの「良き妻」という印象が強かった彼女が、実は繊細で想像力が豊かな人物であることが描かれ、このエピソードによって、「人間性を奪う」戦争の本質が明確に感じられます。

音楽プロデューサーを元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズが手がけ、主題歌をデヴィッド・ボウイが歌っていることにも注目。ストラングラーズのヒュー・コーンウェル、ジェネシス、ポール・ハードキャッスル、スクイーズも参加した全15曲収録のオリジナル・サウンドトラックは、期間限定のお得な価格にて今年3月より再発売されています。

『風が吹くとき』は1986年に英国で制作され、翌1987年に日本でも劇場公開。「スノーマン」や「さむがりやのサンタ」で知られる作家・イラストレーターのレイモンド・ブリッグズが、マンガのようなコマ割りスタイルで描いた同名の原作をアニメーション映画化し、1987年のアヌシー国際アニメーション映画祭で作品賞を受賞しました。

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『風が吹くとき』(原題:When the Wind Blows)

イギリスの片田舎で暮らすジムとヒルダの平凡な夫婦。二度の世界大戦をくぐり抜け、子供を育てあげ今は老境に差し掛かった二人。ある日ラジオから、新たな世界戦争が起こり核爆弾が落ちてくる、という知らせを聞く。ジムは政府のパンフレットに従ってシェルターを作り始める。先の戦争体験が去来し、二人は他愛のない愚痴を交わしながら備える。そして、その時はやってきた。爆弾が炸裂し、凄まじい熱と風が吹きすさぶ。すべてが瓦礫と化した中で、生き延びた二人は再び政府の教えにしたがってシェルターでの生活を始めるのだが──。

原作・脚本:レイモンド・ブリッグズ
監督:ジミー・T・ムラカミ
音楽:ロジャー・ウォーターズ
主題歌:デヴィッド・ボウイ「When The Wind Blows」
製作:ジョン・コーツ
製作総指揮:イエイン・ハーヴェイ
アニメーション:リチャード・フォードリー
美術・レイアウトデザイン:エロル・ブライアント
技術:ピーター・ターナー
プロダクション・コーディネーター:アン・ゴドール
特殊効果:スティーブン・ウェストン
日本語版監督:大島渚
声の出演:森繁久彌(ジム)、加藤治子(ヒルダ)
1986年/イギリス/カラー/85分/1.33:1(スタンダード)/ステレオ/映倫G

2024年8月2日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開(日本語吹替版のみの上映)
配給:チャイルド・フィルム
配給協力:プレイタイム
提供:コンテンツ・ポテンシャル
後援:ブリティッシュ・カウンシル
公式サイト
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