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2024.04.10 19:11

※募集終了【4月21日開催】『人間の境界』Fan’s Voice独占最速オンライン試写会 参加者募集

  • Fan's Voice Staff

2023年ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞したポーランドの巨匠アグニエシュカ・ホランド最新作『人間の境界』が5月3日(金・祝)より日本公開されます。

ロシアによるウクライナ侵攻前夜の2021年6月、ベラルーシのルカシェンコ政権による反体制派への弾圧などを受け、EUは経済制裁を発動。ベラルーシを経由してリトアニアやポーランドに向かう中東やアフリカ系移民・難民の数は急増し、9月、ポーランド政府はEU諸国への亡命を求める人々で溢れるベラルーシとの国境付近に非常事態宣言を発令。入国を拒絶された難民たちは国境で立ち往生し、極寒の森をさまよい、死の恐怖にさらされた──。

本作は、ベラルーシ政府がEUに混乱を引き起こす狙いで大勢の難民をポーランド国境へと移送する〈人間兵器〉とよばれる策略に翻弄された人々の過酷な運命を、シリア人難民家族、支援活動家、国境警備隊の青年など複数の視点から描き出す群像劇。安全な生活を送れると信じてポーランドへ渡ってきたシリア人家族は、ようやく辿り着いた直後、武装した警備隊から非人道的な扱いを受けた上にベラルーシへ送り返され、そのベラルーシからも再びポーランドへ強制移送されるという、どちらの国からも難民を押し付け合うような暴力と迫害に満ちた過酷な状況を強いられ、終わりのない無限地獄のような日々を過ごすことになります。

監督は、3度のオスカーノミネート歴を持ち『ソハの地下水道』『太陽と月に背いて』など数々の名作を世に送り出してきたポーランドの巨匠アグニエシュカ・ホランド。友人のカメラマングループと国境の写真を撮影するなど難民をめぐる問題を追っていた彼女は、この事態を受け情報が遮断された2021年に「国境に行くことができなくても、私は映画を作ることができる。政府が隠そうとしたものを、映画で明かそう」と本作の制作を決意したと語っています。

政府や右派勢力からの攻撃を避けるため、スケジュールや撮影場所は極秘裏のうちに、24日間という猛スピードで撮影を敢行。実際に難民だった過去や支援活動家の経験を持つ俳優をキャスティングしたことで、ドキュメンタリーと見紛うほどの圧倒的なリアリズムが生み出されています。隠蔽されかけた国境の真実を、大量のインタビューや資料に基づき、心を揺さぶる人間ドラマとして映像化を果たした執念の一作です。

2023年ベネチア映画祭コンペティション部門でお披露目されると、その複雑かつスリリングで息をもつかせない展開が、モノクロームの圧巻の映像美とともに絶賛を集め、審査員特別賞を受賞。ロッテルダム国際映画祭の観客賞をはじめ、これまでに18の賞を受賞、20のノミネートを果たし(2月27日現在)世界各国の映画祭で高い評価を獲得しています。

国際的な圧倒的高評価の一方で、当時のポーランド政権は本作を激しく非難し、公開劇場に対して上映前に「この映画は事実と異なる」という政府作成のPR動画を流すよう命じるなど異例の攻撃を仕掛けましたが、ほとんどの独立系映画館がその命令を拒否。ヨーロッパ映画監督連盟(FERA)をはじめ多数の映画人がホランド監督の支持を表明し、政府 vs. 映画という表現を巡る闘いが世界的な注目を集めました。

政府からの猛批判は監督が訴訟を示唆するまでに発展し、宣伝会社のSNSに誹謗中傷が寄せられるなど、監督自身が身の危険を覚えるほど論争が激化する中、ポーランド国内では公開されるや2週連続トップの観客動員を記録。ポーランド映画として当時年間最高となるオープニング成績をたたき出し、異例の大ヒットとなりました。

日本公開に先駆け、4月21日(日)に本作の最速オンライン試写会をFan’s Voice独占で開催します。参加ご希望の方は次の通りご応募ください。応募多数の場合は、抽選とさせていただきますのでご了承ください。

【応募方法】
次の3ステップを完了してください。
①「Fan’s Voice」公式X(Twitter)アカウントをフォローする(@FansVoiceJP
②「Fan’s Voice」によるこちらの投稿をリポスト(RT)する
③下記応募フォームへ必要事項を記入・送信

【応募締切】
第一次締切:2024年4月10日(水)23時59分
第二次締切:2024年4月13日(土)23時59分
第三次締切:2024年4月17日(水)23時59分

※各締切後に、募集人数を締切回数に応じて配分した人数を当選数とした抽選を行います。先の抽選で落選された方は、以降の抽選でも対象とさせていただきますので、複数回のご応募は不要です。

『人間の境界』Fan’s Voice独占最速オンライン試写会
日時:2024年4月21日(日)19:20スタンバイ/19:30開映(同時再生)/22:35終了予定
会場:各当選者のご自宅
募集人数:100名(同伴なし;当選者本人のみ視聴可)
※ストリーミング配信による試写となります
※上映後にゲストを迎えたトークを配信予定です
※上映時間:152分

【ご注意事項】
・ご当選者には上記各締切日以降にメールでご連絡します。
・視聴リンクは試写会実施時間中のみ有効となります。開映時間に遅れると、ご参加いただけなくなる場合があります。
・当選者ご本人さまのみご参加いただけます。視聴リンクの転送・公開、視聴時に当選者ご本人以外が同席することは禁止いたします。ご家族や知人を誘った”上映会”の実施は禁止です。
・カフェや図書館といった公共性の高い場所での視聴はお控えください。
・無断転載防止のため、配信画面にはウォーターマーク(透かし)が常時表示されますので、ご了承ください。
・当選権は換金できません。当選権の譲渡・転売は禁止とさせていただきます。
・ご応募は、日本在住の方に限らせていただきます。興行、配給および広告宣伝プロモーション、媒体従事者を含む業界関係者はご参加になれません。ほか応募内容に不明な点がある場合、不正行為が確認または疑われる場合は応募および当選を無効とすることがあります。
・18歳未満の方は保護者の同意を得てからご応募ください。13歳未満の方はご応募いただけません。
・視聴に必要となるインターネット環境および端末は、当選者ご自身にてご用意ください。
・配信画面の写真撮影、動画撮影、録音行為はいかなる場合でも禁止いたします。
・その他、本試写会へのご参加にあたっては、主催者の指示及びルールに従っていただきます。
・本イベントに応募される方は、本記事の記載事項および応募規約に同意されたものとみなします。
・都合により、予告なく変更・中止となる場合があります。予めご了承ください。

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『人間の境界』(英題:Green Border)

「ベラルーシを経由してポーランド国境を渡れば、安全にヨーロッパに入ることができる」という情報を信じて祖国を脱出した、幼い子どもを連れたシリア人家族。しかし、亡命を求め国境の森までたどり着いた彼らを待ち受けていたのは、武装した国境警備隊だった…。

監督:アグニエシュカ・ホランド
出演:ジャラル・アルタウィル、マヤ・オスタシェフスカ
2023年/ポーランド、フランス、チェコ、ベルギー/ポーランド語、アラビア語、英語、フランス語/152分/G/ビスタ/カラー・モノクロ/5.1ch/原題:Zielona Granica/日本語字幕:額賀深雪

日本公開:2024年5月3日(金・祝)TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー
配給:トランスフォーマー
公式サイト
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