黒沢清監督『蛇の道』第2弾キャストに西島秀俊&青木崇高!
- Fan's Voice Staff
1998年に公開された傑作サスペンスを、黒沢清監督がオールフランスロケによりセルフリメイクした日仏共同製作映画『蛇の道』の第2弾キャストとして西島秀俊と青木崇高の出演が発表され、新場面写真が解禁されました。
パリで精神科医として働く小夜子(柴咲コウ)の元に通う患者・吉村役を演じるのは、米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』(21年)など多数の話題作に出演し、黒沢監督とは『クリーピー 偽りの隣人』(16年)を含む4作品でタッグを組んでいる西島秀俊。
場面写真では、小夜子のもとへ診察に訪れた吉村が虚ろな目でじっと何かを訴えるような姿や、小夜子の側に立ち、生気の無い顔で見下ろす姿が切り取られています。
小夜子の夫・宗一郎を演じたのは、『鎌倉殿の13 人』(22年)や映画『るろうに剣心』シリーズ、韓国映画『犯罪都市 NO WAY OUT』(24年)にメインキャラクターとして出演し、米アカデミー賞視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』でも重要な役どころを好演するなど、幅広く活躍する青木崇高。
場面写真では、薄暗い殺風景な部屋でパソコンに向かい、パリに住む小夜子に語りかけている姿が。ところが、その画面を見つめる小夜子の表情は氷のように冷たく、この夫婦の間に流れる溝の深さが計り知れないことが伺えます。
以下、コメントが到着しています。
黒沢清(監督)
西島さん、青木さん、共にたった一日のパリロケでしたが、この映画に素晴らしい多様性と華やかさと、そしてただならぬ緊張感とをもたらしてくれました。現場では、柴咲さんも久しぶりの日本語の芝居でずい分リラックスしていらっしゃいましたが、いざカメラが回り始めると、互いの腹を探り合うような、お二人との不穏なやりとりに、フランス人スタッフたちもただただ圧倒されていたようです。
西島秀俊(吉村 役)
黒沢監督と再びご一緒できたこと大変嬉しく思います。
『蛇の道』はとても好きな作品です。あの復讐の物語が再び描かれる。しかも舞台はフランスということを聞き、驚き興奮しました。
私が演じた吉村は、監督が実際に会ったことのある人物にインスパイアされて出来上がったと伺い、現場で一緒に人物像を作り上げていきました。作品をご覧になる皆様に吉村という人間がどのように映るのかとても興味があります。そして柴咲さんと再び共演し、その鋭い感性と高い集中力に引き込まれる事で、小夜子と吉村の独特の緊張感を生み出すことが出来たのではないかと感じています。
『蛇の道』は復讐の果てにはいったい何があるのかが描かれています。これまでに見たことのない物語が待っていると思います。
青木崇高(宗一郎 役)
緊張と狂気をはらんだ物語とは全く違って、現場の雰囲気は監督のお人柄が映し出されているような、とても温かく心地のよいものでした。
フランスの現地スタッフに敬意を払いながら、1カットずつ丁寧に撮られる姿はとても印象的でした。
主演の柴咲さんは、撮影前からしばらくフランスで生活されていたからなのでしょう、佇まいがしっかりと馴染んでいて、大変驚きました。また立ち姿がとても美しく感じました。
国内外に多くのファンを持つ黒沢清監督の作品に関われたこと、同じ日本人としてとても誇らしく思いました。
この映画を世界のより多くの方に観ていただきたいです。
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『蛇の道』
何者かによって8歳の愛娘を殺された父、アルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)。偶然出会った精神科医の新島小夜子(柴咲コウ)の協力を得て、犯人を突き止め復讐することを生きがいに、殺意を燃やす。“誰に、なぜ、娘は殺されたのか”。とある財団の関係者たちを2人で拉致していく中で、次第に明らかになっていく真相。その先に待っているのは、人の道か、蛇の道か。
監督・脚本:黒沢清
出演:柴咲コウ、ダミアン・ボナール、西島秀俊、青木崇高
フランス、日本、ベルギー、ルクセンブルク/フランス語
原案:『蛇の道』(1998年大映作品)
製作:CINEFRANCE STUDIOS、KADOKAWA
日本公開:2024年6月14日(金)全国劇場公開
配給:KADOKAWA
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