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2024.02.21 7:00

「先生の白い嘘」映画化&7月5日公開決定!奈緒主演!

  • Fan's Voice Staff

男女間の“性の格差”を描いた鳥飼茜の漫画「先生の白い嘘」を主演に奈緒を迎えて実写映画化し、7月5日(金)に全国公開されることが決定しました。

原作は、漫画の連載が開始されるや否やその衝撃的な内容が口コミで広がり、累計部数100万部(全8巻)を突破した鳥飼茜の代表作。一人の女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさを映し出したヒューマンドラマです。

奈緒が演じる高校教師・原美鈴は、親友の婚約者である男性から強制的な関係を求められているにも関わらず、彼との行為を通して「性への欲望・快楽への渇望」が芽生えたことに気づき、矛盾する感情の狭間でもだえ苦しむひとりの女性。平凡な教師を装っていた彼女が、担任する男子生徒・新妻の不倫疑惑事件をきっかけに、それまで見て見ぬふりをして“嘘”で誤魔化し続けていた、自身の中に潜む醜い膿のような感情に向き合っていきます。

監督を務めるのは、『恋わずらいのエリー』(24年)、『弱虫ペダル』(20年)、『植物図鑑 運命の恋拾いました』(16年)などの三木康一郎。本作は、長い監督人生のなかで初めて自ら映像化を熱望し、実写映画として製作が決定。原作に描かれる衝撃的な性の描写に、実写化は難しいといわれながらも、何年も粘り続けた監督の並々ならぬ熱意と、本作の魅力に共感した主演・奈緒の覚悟によって実現しました。

脚本は、「透明なゆりかご」と「きのう何食べた?」で東京ドラマアウォード2019の優秀脚本賞としてをダブル受賞し、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(21年)などで高い評価を得続けている安達奈緒子が、監督の想いを受けて手掛けました。

なお、劇映画では初となる「3面ライブスクリーン」での上映も決定。3つあるスクリーンを横長に繋げたワイドな画角や3つのスクリーンにそれぞれ異なる画を映す演出、通常の本編には入っていない追加カットなど、独自の演出方法によって心情に訴えかける新しい表現の可能性に挑戦しました。「3面ライブスクリーン」は現在、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)と熊本ピカデリー(熊本県熊本市)の2館に導入されています。

以下、コメントが到着しています。

奈緒(原美鈴 役)
原作漫画『先生の白い嘘』と出会った時の衝撃を今でも覚えています。埋もれてしまっていた誰かの叫びが自分の耳を突き抜けていくような感覚でした。そして、その誰かの一人である“美鈴”として、この作品と共に苦しみ、この作品と共に闘うことを心に誓い出演をお受けいたしました。社会の中で弱者と強者という構図は、今もなおなかなか無くなりません。いつかそんな言葉さえなくなり一人一人が“自分”を受け入れられる世界を切に願っております。

三木康一郎(監督)
鳥飼先生のこの原作を映像化したいと動き出してから7年以上の月日が流れました。当時は性被害に関してはどこか他人事のような世の中で、映像化したいという思いもなかなか伝わらなかったことを覚えています。男女の性の格差や性被害を描いた原作は、男である私にとって、センセーショナルで、未知のもので、そして、思いもしない感情が渦巻いているものでした。それはとても衝撃的で、より具体的に伝えられたらと映像化に向けて動き出したのです。今までの知識や感情は全て捨てて、原作に向き合い、闘い続け、完成させた7年でした。そんな映画「先生の白い嘘」が皆さんの目にどう映るのか?正直、不安と期待が渦巻いています。

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『先生の白い嘘』

高校教師の原美鈴(奈緒)は、親友・美奈子の婚約者である早藤との関係を隠しながら、教卓の高みから生徒達を見下ろし観察することで、密かに自尊心を満たしていた。しかし、平穏を装った彼女の日常は、自分が担任する男子生徒・新妻の事件をきっかけに崩れ始める……。

主演:奈緒
原作:鳥飼茜 「先生の白い嘘」(講談社「月刊モーニング・ツー」所載)
監督:三木康一郎 
脚本:安達奈緒子
R15+

日本公開:2024年7月5日(金)全国劇場&3面ライブスクリーンにてロードショー 
企画・配給:松竹ODS事業室/イノベーション推進部  
公式サイト
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