ベルリン銀熊賞2冠『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』5月3日公開決定!日本版予告編&ポスターが解禁!
- Fan's Voice Staff
悪名高きグアンタナモに収監された無実の息子を取り戻すために闘ったドイツの母の実話を元に描き、第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞2冠(主演俳優賞、脚本賞)を獲得したドイツ映画『Rabiye Kurnaz gegen George W. Bush』が、邦題を『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』として5月3日(金)より全国順次公開されることが決定し、日本版予告編とポスタービジュアル、場面写真7点が解禁されました。
2001年、アメリカ同時多発テロのひと月後。ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民一家の母ラビエ・クルナスは、長男のムラートが旅先で“タリバン”の嫌疑をかけられ、キューバのグアンタナモ湾にある米軍基地の収容所に収監されてしまったことを知ります。無実の息子を救うために奔走するラビエでしたが、警察も行政も動いてくれず、藁にもすがる思いで、電話帳で見つけた人権派弁護士ベルンハルト・ドッケのもとを訪れます。アドバイスを受けたラビエは、アメリカ合衆国最高裁判所でジョージ・W・ブッシュ大統領を相手に訴訟を起こすことに──!
予告編はムラートを探すシーンから始まり、グアンタナモ収容所の場所すら知らなかったラビエが弁護士のドッケと出会い、アメリカのワシントンを訪れる様子が描かれています。いつも元気で時に厚かましい母ラビエと冷静な弁護士ドッケのコンビが、立場を超えて理解し合い、協力していく姿は、爽やかな感動を与えるでしょう。
監督を務めたのは、『グンダーマン 優しき裏切り者の歌』(18年)などで知られるドイツの俊英アンドレアス・ドレーゼン。収監中の5年間を綴ったムラート・クルナスの著書を読んだドレーゼン監督は、訴訟も裁判もないまま収容所に送り込まれ、5年も出られなかったという事実に憤りを感じ映画化を計画。あまりにも悲惨な内容に二の足を踏んでいたところ、ムラートの母ラビエ・クルナスと出会い、その一癖も二癖もある天真爛漫なキャラクターに魅せられ、作品の方向性が決定。ドイツのコメディアン、メルテム・カプタンが主演を務めたことで、シリアスなテーマにもかかわらずコメディタッチで軽妙な快作が誕生しました。
ラビエ本人と同じくトルコ系ドイツ人で、アメリカでミュージカル俳優として活動したのち、ドイツに拠点を移し人気コメディアンにまで上り詰めた経歴を持つカプタン。ドイツ映画デビュー作にして初主演となった本作では、「エリン・ブロコビッチ風のずうずうしさを盛り込んだ好感の持てる主役」(Deadline)、「絶妙な間合いと温かさを役にもたらした真の秘密兵器メルテム・カプタン」(The Hollywood Reporter)などと評され、第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(主演俳優賞)受賞の快挙を成し遂げました。
『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』は、ドイツで最も権威のあるドイツ映画賞で作品賞〈銀賞〉、主演女優賞、助演男優賞の3部門で受賞しました。
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『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』(原題:Rabiye Kurnaz gegen George W. Bush)
2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロのひと月後。ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民のクルナス一家の長男ムラートが、旅先のパキスタンで“タリバン”の嫌疑をかけられ、キューバのグアンタナモ湾にある米軍基地の収容所に収監されてしまう。母ラビエは息子を救うため奔走するが、警察も行政も動いてくれない。藁にもすがる思いで、電話帳で見つけた人権派弁護士ベルンハルトの元を訪れたラビエは、アドバイスを受けアメリカ合衆国最高裁判所でブッシュ大統領を相手に訴訟を起こすことになる……。
監督:アンドレアス・ドレーゼン
脚本:ライラ・シュティーラー
出演:メルテム・カプタン、アレクサンダー・シェアー
2022年/ドイツ、フランス/ドイツ語、トルコ語、英語/119分/カラー/2.39:1/5.1ch/字幕翻訳:吉川美奈子
日本公開:2024年5月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!
配給:ザジフィルムズ
後援:ゲーテ・インスティトゥート東京
公式サイト
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