『成功したオタク』日本版予告編＆本ポスターが解禁！

Fan's Voice Staff

韓国芸能界を震撼させた性加害事件をきっかけに制作されたドキュメンタリー映画『成功したオタク』の日本版予告編と本ポスター、新場面写真が解禁されました。

あるK-POPスターの熱狂的ファンで、“推し”に認知されテレビ共演も果たし、“成功したオタク”と呼ばれたオ・セヨン監督が、推しの逮捕をきっかけに同じような経験をした友人たちの話を聞きに行き、真の“成功したオタク”とは何なのかを問う作品。

予告編は、推し活が人生の全てだったオ・セヨン監督による「私は○○のファンで、“成功したオタク”だった」という独白から始まり、「性的動画拡散の疑いで○○氏に逮捕状が出ました」というニュース映像が挟まれます。突如“犯罪者のファン”となってしまった彼女は、受け入れ難い現実に苦悩し、混乱の中自分は被害者なのか加害者なのか悩み、同じような経験をした友人たちに会いに行きます──。

本ビジュアルは、アニメーション作家・イラストレーターのぬQによるイラストがフィーチャーされたもの。「信頼や信仰、心の拠り所が、ある日を境になくなってしまった！どうしよう！という混乱やショック。魂を費やした時間や思い出が輝く間欠泉のように吹き出している様子を描きました」とぬQはコメントを寄せています。

ハングルを大胆に配したティザービジュアルに続きデザインを担当した潟見陽は、「推しへ胸躍るときめきが裏切られ、複雑な悲しみを抱えることになったファンの気持ちを、絶妙なテイストでアーティストのぬQさんが描いてくださり、そのイラストをかつてのアイドル雑誌のフレームに入れることで、”無邪気に幸せだったあの頃が残酷にさえ思えてくる”そんなファンの心境を刻印するように表現してみました」と語っています。

到着した場面写真では、推しの影響で買ったものの壊れて仕舞い込んでいたギター、推しへの想いを綴ったかつての日記、長年大切にしてきたグッズにお別れする儀式など、「誰かのファンというアイデンティティを持って生きてきた年月は、そうでなかった時代よりも⻑い」と語る監督の「推し活とその終焉」が垣間見えるものとなっています。

釜山国際映画祭ドキュメンタリーコンペティション部門で上映され、韓国のアカデミー賞と称される大鐘賞映画祭ではドキュメンタリー部門にノミネート。韓国では2022年に公開され、大きな話題を呼びました。