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2024.02.16 18:00

NTR Jr.主演『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』3月15日公開決定!日本語字幕予告編&ポスターが解禁!

  • Fan's Voice Staff

『RRR』で主演を務めたNTR Jr.の2010年の大ヒット作『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』(原題:Brindavanam)の日本語字幕版が、3月15日(金)より公開されることが決定し、予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』は、2007年の『ヤマドンガ』出演を期に大幅な肉体改造を行ったNTR Jr.が、さまざまな方向性を模索する中で放ったヒット作。現在南インドの各映画界で活躍する音楽監督S・タマンによるビートの効いた劇中ソングも名曲揃いで、全7曲のうち5曲はダンスナンバー。都会的なセッティングから瑞々しい田園風景まで、変化にとんだビジュアルを背に、テルグ語映画界きっての踊りの名手であるNTR Jr.の、エネルギッシュでキレのいいステップが炸裂します。

『マガディーラ 勇者転生』(09年)の大ヒットによりトップ女優への道を歩み出していたカージャル・アガルワールと、2010年に映画デビューしたばかりの初々しいサマンタというツイン・ヒロインを迎え、プラカーシュ・ラージ、シュリーハリら実力派が脇を固めています。

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『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』(原題:Brindavanam)

ハイダラーバードに住む大企業オーナーの息子クリシュ(クリシュナ)には、両親公認の恋人インドゥがいた。あるときインドゥは友人であるブーミを助けるために一肌脱いでほしいとクリシュに頼む。ブーミはラーヤラシーマ地方の出身で、父バーヌ・プラサードは典型的なファクショニストだった。彼女は粗暴な従兄と結婚させられそうになっていて、それを逃れるには相思相愛の恋人がいることを父に告げなければならない。その恋人役をクリシュに演じて欲しいというのだ。

インドゥの強い求めでクリシュは渋々ラーヤラシーマにブーミと共に赴く。たどり着いたブーミの生家ブリンダーヴァナムは大家族が住む豪壮な屋敷。家長のバーヌ・プラサードは川ひとつ隔てた隣村のファクショニストのシヴァ・プラサードと激しくいがみあっていた。クリシュは平凡な勤め人の息子と身分を偽り、癖のある親族たち、面倒な人間関係の間を泳ぎ回りながらブーミを助けようとする。

出演:NTR Jr.、カージャル・アガルワール、サマンタ、プラカーシュ・ラージ、シュリーハリ、ブラフマーナンダム
監督:ヴァムシー・パイディパッリ
脚本:ヴァムシー・パイディパッリ、コラターラ・シヴァ
原案:ヴァムシー・パイディパッリ
撮影:チョーター・K・ナーイドゥ
音楽:S・タマン
編集:マールターンド・K・ヴェンカテーシュ
製作:ディル・ラージュ ほか
製作会社:シュリー・ヴェンカテーシュワラ・クリエーションズ
2010年/インド/テルグ語/G/170分/字幕:内海千広

日本公開:2024年3月15日(金)よりシネ・リーブル池袋、池袋HUMAXシネマズほか 順次公開
配給:インドエイガジャパン株式会社
公式サイト

ファクショニストとは?
アーンドラ・プラデーシュ州内陸部のラーヤラシーマ地方に古くから根をはる小領主の末裔。現在でも、武装した手の者を多く抱え、ライバル同士で暴力的な衝突を繰り返す集団(ファクション)の長として、テルグ語のアクション映画にしばしば登場する。このような「ラーヤラシーマ・ファクション映画」で日本で劇場公開された作品として『あなたがいてこそ』(10年)がある。NTR Jr.自身も『アラヴィンダとヴィーラ』(18年)など何本かのファクション映画に出演している。

ブリンダーヴァナムとは?
インド北部ウッタル・プラデーシュ州マトゥラー県にある村ヴリンダーヴァン(ブリンダーヴァンとも)にちなんだ屋敷の名前。インドでは一軒一軒の家に名前を付けることが広く行われており、街には縁起の良い名前を持つ家々が建ち並ぶ。このヴリンダーヴァンはインドで人気があるクリシュナという神格にまつわる神話の地。

クリシュ=クリシュナとは?
ヒンドゥー教神話におけるクリシュナは、神と実在の人間との両方の要素を持つ複雑なキャラクター。ヤドゥ族の族長ヴァスデーヴァの息子として生まれながら、牛飼いのナンダに引き取られてヤムナー川沿いの田園地帯ゴークラで腕白坊主として育つ。その後ヴリンダーヴァンに居を移し、成長してからは牛を追う牧女たちから慕われ、女たち全員を相手にして毎晩のように森で輪舞を楽しんだ。やがてヴリンダーヴァンでの生活に終止符を打ち、マトゥラーの都に上った彼は、悪王カンサを殺害し、実質的な支配者となる。マトゥラーに戦争の危機が迫った際には人々を率いてドゥヴァーラカー(現在のグジャラート州サウラーシュトラ地方)に集団移住し、そこに王国を築く。王となったクリシュナは周辺国との修好のため、それらの国々から王女を次々と娶る。彼の妻は一説に16,000人もいたと言われる。叙事詩『マハーバーラタ』で描かれる最終戦争においてはパーンダヴァ側につき、敵対する二つの陣営の間を使者として行き来したり、親友である英雄アルジュナの乗る戦車の御者を務めたりする。

クリシュナ神の幾つかあるトレードマークのうち、本作で全編に渡りフィーチャーされているのは、浅黒さを象徴的に表す青い肌色とその冠を飾る孔雀の羽に由来する紫がかった青色。また、主演のNTR Jr.の祖父であるNTRシニア(1923〜1996年)は神話映画でのクリシュナ神を当たり役のひとつとして生涯に17回も演じており、本作中でも偉大なる祖父へのオマージュが印象的に捧げられている。