ラジ・リ監督『バティモン5 望まれざる者』5月24日公開決定!
- Fan's Voice Staff
前作『レ・ミゼラブル』でその名を世界に轟かせたフランスの新鋭ラジ・リが、“排除”と“怒り”の衝突を描いた緊迫の最新作『Bâtiment 5』が、邦題を『バティモン5 望まれざる者』として5月24日(金)に日本公開されることが決定し、場面写真9点が解禁されました。
労働者階級の移民家族が団地で多く暮らすパリ郊外(=“バンリュー”)の一画、バティモン5。再開発のため老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進められる中、前任者の急逝で臨時市長となったピエール(アレクシス・マネンティ)は、自身の信念のもと、バティモン5の復興と治安を改善する政策の強行を決意。ところがその横暴なやり方に住民たちは猛反発し、これまで移民たちに寄り添い、ケアスタッフとして長年働いていたアビー(アンタ・ディアウ)たちを中心とした住民側と、市長を中心とした行政側が、ある事件をきっかけについに衝突。やがて激しい抗争へと発展していき──。
到着した場面写真では、バティモン5で働くアビーが仲間のブラズ(アリストート・ルインドゥラ)と談笑する様子や、行政の思惑で取り壊される古い団地の様子、新しく臨時市長に就任したピエールが整然とした市庁舎で街並みの新構想を練る姿、行政との戦いに挑むバティモン5の住人らの様子が捉えられています。
前作『レ・ミゼラブル』では、自身が生まれ育ったパリ郊外の犯罪多発地区モンフェルメイユを舞台に、そのエリアを取り締まる犯罪防止班(BAC)と少年たちの対立を手に汗握る圧倒的な臨場感で描き出し、第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞、第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートを果たしたラジ・リ監督。
それから4年、『レ・ミゼラブル』製作スタッフが再集結。前作と地繋がりのテーマを採用しつつも、コミュニティ内にある「権力」「革新」「暴力」の3つの視点を交錯させることで、バンリュー地区の実態、ひいては花の都パリの知られざる“暗部”を炙り出していきます。
今作は2023年9月の第48回トロント国際映画祭でワールドプレミア。3月20日~24日開催「横浜フランス映画祭2024」での上映も決定しており、ラジ・リ監督の来日が予定されています。
※フランス語で「郊外」を意味するbanlieue(バンリュー)は、「排除された者たちの地帯」との語源をもつ。19世紀より労働者の街として発展し、戦後は住宅難を解消する目的で大量の団地が建設された。団地人気が低下する1960年代末より旧植民地出身の移民労働者とその家族が転入し、貧困や差別などの問題が集積する場となった。
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『バティモン5 望まれざる者』(原題:Bâtiment 5)
監督・脚本:ラジ・リ
出演:アンタ・ディアウ、アレクシス・マネンティ、アリストート・ルインドゥラ、スティーヴ・ティアンチュー、オレリア・プティ、ジャンヌ・バリバール
2023年/フランス・ベルギー/シネマスコープ/105分/カラー/仏語・英語・亜語/5.1ch/英題:Les Indésirables/字幕翻訳:宮坂愛/G
日本公開:2024年5月24日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開ほか全国順次ロードショー
配給:STAR CHANNEL MOVIES
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ
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