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2023.12.21 17:00

ビクトル・エリセ監督『ミツバチのささやき』『エル・スール』2024年2月2日より再上映決定!

  • Fan's Voice Staff

スペインの名匠ビクトル・エリセの最新作『瞳をとじて』の日本公開を記念して、代表作『ミツバチのささやき』と『エル・スール』が2024年2月2日(金)より再上映されることが決定しました。

ビクトル・エリセ監督の長編デビュー作である『ミツバチのささやき』(73年)は、日本では1985年に六本木のミニシアター “シネ・ヴィヴァン・六本木”で記録的な動員を打ち立て、当時のミニシアターブームを牽引した1本。撮影当時5歳のアナ・トレントがアイコン的人気を博し、今もなお多くの映画人、映画ファンの「オールタイムベスト」に選ばれ続ける不朽の名作です。

『ミツバチのささやき』から10年後の83年に発表された長編2作目『エル・スール』も世界的に高い評価を得た名作として知られ、現在神奈川・鎌倉市川喜多映画記念館で開催されている是枝裕和監督の特別展「映画監督・是枝裕和のまなざし」(~2024年1月14日)にて、“是枝監督が影響を受けた映画“の1本として選出されるなど、多くの作家や監督に愛されています。『エル・スール』が再上映で全国を回るのは約7年ぶりとなります。

最新作『瞳をとじて』では、『ミツバチのささやき』のアナ・トレントが50年ぶりに同じく“アナ”の名前を持つ女性を演じることも話題となっています。

『ミツバチのささやき』

6歳の少女アナはフランコ独占政権下のスペインの小さな村に父、母、姉と暮らしていた。ある日、巡回上映で観た『フランケンシュタイン』に魅せられて、呼びかければ出てきてくれる精霊の存在を信じ、探し始める。姉が見つけた廃屋に精霊の存在を感じて通う日々の中、逃亡中の内戦の兵士に出会い、食べ物や着るものを運ぶのだったが…。ビクトル・エリセ監督の記念すべき繊細なデビュー作。

監督:ビクトル・エリセ
脚本:ビクトル・エリセ、アンヘル・フェルナンデス=サントス
撮影:ルイス・クアドラド
音楽:ルイス・デ・パブロ
出演:アナ・トレント、イザベル・テリェリア、フェルナンド・フェルナン・ゴメス、テレサ・ジンベラ
1973年/スペイン/99分/カラー/DCP
提供:アイ・ヴィー・シー
配給:ギャガ、アイ・ヴィー・シー
©2005 Video Mercury Films S.A.

『エル・スール』

8歳のエストレリャは生まれ故郷のアンダルシアを捨てて生きる父親を慕っていた。振り子を使って水脈を見つける父は青春を過ごした南=エル・スールを離れて暮らしながら何を想っていたのか。少女が知ることのなかった一面を垣間見るころ、彼は突然、家を出ていってしまった。15歳に成長したエストレリャは記憶のなかの父の姿を回想する…。エリセ監督の『ミツバチのささやき』から10年後の第2作。

監督・脚本:ビクトル・エリセ
原作:アデライーダ・ガルシア・モラレス
撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ
音楽:エンリケ・グラナドス
出演:オメロ・アントヌッティ、ソンソレス・アラングーレン、イシアル・ボジャイン、オーロール・クレマン
1983年/スペイン・フランス/95分/カラー/DCP
提供:アイ・ヴィー・シー
配給:ギャガ、アイ・ヴィー・シー
©2005 Video Mercury Films S.A.

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『瞳をとじて』(英題:Close Your Eyes)

映画『別れのまなざし』の撮影中に主演俳優フリオ・アレナスが失踪した。 
それから22年、当時の映画監督でありフリオの親友でもあったミゲルはかつての人気俳優失踪事件の謎を追うTV番組から証言者として出演依頼を受ける。取材協力するミゲルだったが次第にフリオと過ごした青春時代を、そして自らの半生を追想していく。そして番組終了後、一通の思わぬ情報が寄せられた。「フリオによく似た男が海辺の施設にいる」──。

監督・脚本:ビクトル・エリセ
出演:マノロ・ソロ、ホセ・コロナド、アナ・トレント
2023年/スペイン/カラー/ビスタ/4K/5.1chデジタル/169分/字幕翻訳:原田りえ/原題:Cerrar los ojos

日本公開:2024年2月9日(金)TOHOシネマズ シャンテ 他 全国順次ロードショー
配給:ギャガ
公式サイト
© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
Photo credit: Manolo Pavon